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黒夢

作者: 世乃塚 紅迅

この気持ちは何だろう。波のように現れて静かに消える。

この気持ちになるのは夢を見たとき。ただの夢じゃない。感情を押しのけて、頭の真ん中に居座っている夢。頭から離れようとしない夢。

僕はその夢に不思議と感動し、泣きそうになる。でも悲しいわけじゃない。嬉しいわけでもない。ふわふわと浮かんでいるような僕の気持ちは、まるで真っ黒な海をゆっくりと漂っている小さな頼りない船のよう。真っ青な海ではいけない。真っ黒でないといけない。そうでないと、この気持ちは表せない。

そして、その船は陸地にたどり着くことがないまま静かに海の底に沈んでいく。残骸をひとつも残さないでゆっくりと静かに、再び必要とされるまで。


「人生って、なんだと思う?」


「そうだなぁ…。自分の気持ちを理解できたとき、初めて分かるものなんじゃないかな。だから僕にはまだ分からないや。」

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