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昔々に王家から褒美を貰ったのが自慢の村です!  作者: たぬき(旧、よっすぃ~)
1章 祭りと行商人と面倒事が一緒にやって来た晩春
3/3

2話 楽しみな行商が始まる日のワクワク?

ア)畑が忙しいのに呼び出された・・・


ベ)この仕事、まだ続くのかしら?

書けないなら大人しく打ち切っちゃえば良いのに


た)・・・遅くなってごめんなさい

( ノ;_ _)ノ


ア)ベ)忙しいので後で話し合いましょう。



た)((( ;゜Д゜)))

行商人のガランドさんとヘルゼさんたちがやって来て、

なにやらビミョーな雰囲気でささやかな宴が終わった翌日・・・


日が上る前の明るくなり始めた頃、ガランドさんたちが来たことによりいつもよりも早く動き始めた村は、

久しぶりの買い物に期待をふくらませ、朝早くても活気に溢れていた。


水汲みをしている子どもたちは久しぶりに買ってもらえる

お菓子をクッキーにするのか、それとも練り飴を買ってもらうのか、

どちらの方が美味しいと悩んだりしながら早くお店が開かないかと待ちきれずに。


畑の世話を早く終わらせようといつも以上に動き回っている男たちは、

酒やタバコが待ちきれなくて、畑仕事の合間に森で猟や採取で集めた素材がどれくらい高く引き取ってもらえるか。


ご婦人たちは家族の朝の食事の支度を手早く終わらせてから

近くのご婦人たちと集まって、家にある備蓄をどの程度売れば十分な麦や香辛料が代えるか、良い生地や服があるのかを楽しみに話に華を咲かせていた。



アルフはそんな村の中、

柵や井戸に、集会所や作業小屋に問題がないかを見て回りながら、昨夜の話を思い出していた。


行商人のガラントさんの話は2つ


1つ目は

王都では王族のお祝い事が重なっており、まだ先なのにお祭りのような賑わいの様子とのこと。


1つ、王太子殿下が20歳になるので、ご成婚の儀式とお祝い


1つ、第2王女様が15歳を迎えるので、ご成人の儀式とお祝い


1つ、第2王子様と第3王女様のお二人が7歳を迎えるので、健やかに育った祝いとお披露目の式典


この3つを1つの儀式として1つの月の間、王都をあげての祭りにすると国王陛下が宣言され、王都ではすでに気の早い商人が集まって商機を逃すまいと奔走しているらしい。



2つ目の話題は

いつの間にか領主様に頼んであった自分の嫁探しの件で、嫁いでも良いと言う候補が数名見つかったとの報告があったそうだ・・・


候補の住んでいる村はどれもうちの村よりも街に近く、規模も大きいらしい。

場所はどこも離れているが、村長の親類の娘で

昔に貴族の親戚から嫁をもらったらしく、将来の格?とやらを考えた上でも申し分ないお相手らしい。


将来の格については意味がよく分からないけど

領主が間に入った縁談となるため、普通なら断るのは大変な失礼に当たるのだが・・・


この村は開拓の村にしては広くて大きい・・・のだが

村の周囲の森は『深緑の森』

森の村と言われてるくらい森に近い、というより半分は森に囲まれてる場所にあり、住み慣れてないよその村人には危険が多い。

そのため、本当に大丈夫なのかを確かめてもらってから正式に嫁ぐかどうかの返事をすることとして、

期限は確認する人が村に来て、見てもらって、帰ることを考えて、秋の刈り入れ前に正式な意思の確認となっている。



そんな事を思い出しながら村の中の見回りを終えて、広場で馬車から積み荷を下ろしたり、簡単な出店の準備をしているガランドさんたちの手伝いに向かっていった。




~~~~~




広場に行くと、ガランドさんたちが馬車から荷物を下ろしていたり、1台の馬車を屋台の変わりに使うための準備を、いそがしそうにしていた。

「ガランドさん、準備の手伝いに来ました。」


ガランドさんは準備を止め

「アルフさん、まだ早いのにわざわざありがとうございます。」

さすがは貴族のご用商人をしているだけはある

と、思わせる丁寧な対応をしてきた。


「いえいえ、自分も村の分と個人的な取引の打ち合わせがありますから。

ついでに聞いておきたいこともあったので・・・」


馬車からの荷下ろしは連れてきた従業員に任せて、馬車の裏手に招きながら

「備蓄の分はいつも通りの量を確保してありますし、水あめとクッキーも十分な量があるのでご安心を。

それでお聞きしたい事とはどちらの件でしょうか?」


「・・・ええと

まずは通達がこの村に届いてないのは、そんなに問題なのでしょうか?」


「ふつうの通達ならば僻地や寒村へ伝わるのに数年とかかるかともありますが

今回は国王陛下が直々に全ての村へと通達を命令した勅命、届いてないと言うことはこの国から村として認められていない事になるわけで・・・」

と、ガランドさんは深刻な顔をしながら言葉に詰まっていた。


「村でなく、集落か開拓地のような扱いになるんでしょうか?」


「そのどちらだとしても、近くの都市から連絡のために人が派遣される手はずなので・・・

・・・この場所が王城の記録に残ってない可能性があります。」


「・・・え~っと?

つまり知られてない?」


「その確認も含めて1度、領主様と一緒に王城へ行かないとなりません。」


「誰が?」


「アルフさんと、おそらくベティさんもご一緒になるかと思われます・・・」


「イヤです!!」


「イヤと言われましても・・・

新たに村として認めてもらう場合、実際に取り仕切ってる長か代理の者が1度は王都で手続きをすることになっているそうです。」


「それなら村長の親父が行けば良いはずです。」


「アントニーさんとビリーさんから、アルフさんに行ってもらうとの事です。

良い機会なのでベティさんも村の外を知るために同行させることが、昨夜のうちに決まりました。」


「王都なんて遠い場所、行きたくありません!

カールとダーナから離れたくないので興味もありません!!」


(やはりアルフさんは双子から離れたがらないですね。

まぁ、それくらいはいつものことですし・・・)

「・・・アルフさん

かわいいお二人に、王都の町並みやお祭りの様子を聞かせてあげたくはありませんか?」


「・・・話をするだけよりも、領都のお祭りにつれていく方が良いに決まってます。」


「確かに

ですが、王都ともなれば領都でも見ないような珍しいおみやげがあります。

かわいいお二人に買って帰えれば、さぞ喜んでくれることでしょう。」


「!?・・・」


「いちばんの流行りの服でも良いですし、出たばかりの本を買って帰るのも良いかもしれませんね!!」


「!!・・・」


「それに

村として認めてもらえれば、教会の誘致も国がしてくれます。

教会ができれば、村の子供たちに今よりもしっかりと学ぶことができます。」



頭を抱えて必死に何かを考え始めたアルフ・・・



ガランドが商売の時よりもさらに良い笑顔で

「アルフさん

王都から戻れば、カールさんやダーナさんが笑顔で出迎えてくれるかもしれませんよ。」

最後のダメ出しをしておく


「カールとダーナの笑顔でのお出迎え・・・

ガランドさん!

すぐに行きましょう!!

さっさと出掛けてすぐに戻ってきましょう!!」

今すぐにでも荷物をもって出て行きたくて仕方がない様子のアルフ


「はぁ~・・・

アルフさん、すぐには無理です。

私たちは1度、領主様にこの件で報告しなければなりませんし

この村についての資料も用意しなければなりません。」


明らかにヤル気の無くなった態度のアルフ

「なら、いつ頃になりますか?

あまり遅くなると畑や森にも手がかかるので。」


・・・色々とザンネンなアルフに思うところもあるものの

手遅れだと諦めて話を進めるガランド

「遅くとも一月の間にはお迎えに来ると思ってください。

領主様のご家族も王都に向かうので、ご一緒することになると思いますが。」

流すようにサラッと大事な事を言うガランド


「・・・え?

領主様と一緒なの?」


「いえ

領主様の御家族も王都での行事に参加されるために、皆さんご一緒となります。」


「やっぱり行きたくな~~い!!」

頭を抱えて心のそこから叫ぶアルフだった・・・

ア)とりあえず見回りと準備が終わったから・・・

たぬきさん、もう夏ですよ?


た)アルフさんのブラコンとシスコンな兄の設定とキャラ作り

そしてブッ飛んだ話し方に難航してました

( ノ;_ _)ノ


ベ)兄さんのねぇ~

それでも夏は遅いわよ


た)思案の途中に

森の中でダメダメなタヌキがお二人に拾われるネタがポッと浮かんだら

それが追い出せなくなってしまいました。


ア&ベ)タヌキを飼うつもりはない!!(わよ!!)


た)

(´;ω;`)

・・・自身の想像力の弱さと構成する難しさ

見切り発車の甘さを痛感しております。


季節が変わる前に次を更新できるようがんばります。


ア&ベ)収穫の時期と重なったら来れないからね。


た)

(´;ω;`)

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