表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

歩いてきた暗い道

作者: 明花

いつも不安で


何かにすがりたくて


助けての一言も言えず、苦しんでた


幾度となく差し出された手に気付けなかったのは


心を閉ざしてたから


やがて、私の周りには誰もいなくなっていた


何もない日々


遠くの笑い声


みじめな気持ちを引きずりながらの帰り道


こんなはずではなかった


幼き頃、私はたくさんの人たちに囲まれてたのではなかったのか


温かさに包まれ、ずっと幸せでいられるはずではなかったのか


でも


乾いた砂の上で一人立ち尽くしてた私


物陰に隠れ、泣いてた私


古い記憶の中、そんな私はいる


届かない夢があった


報われない思いもあった


そうやって、ずっと、歩いてきた


今さら何をどうすればいいかなんて、分からない


このまま何もかもが終わるのを待つだけかもしれない


そう思うと、虚しさが込み上げ


そして何故か、少しだけ安心する


私は今夜も、月光に照らされた道を行く


朝の日差しが、この胸に、ほんの少しの希望を灯すまで

明るい気分の時には書けなかっただろう詩です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 遅まきながら読ませて頂きました、お久しぶりです‼ いつもの明花さんの作品と違って、それでいて綺麗な言葉使いの不変性が私はとても好きです。(文章力がいちぢるしく低下しています…申し訳無い)新し…
[一言] 読ませていただきました。 暗い、暗いうたなのに、なぜか格好良いと思ってしまいます……! ちゃんと前を向いているからかな、と。 タイトルに惹かれて読んでみて良かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ