歩いてきた暗い道
いつも不安で
何かにすがりたくて
助けての一言も言えず、苦しんでた
幾度となく差し出された手に気付けなかったのは
心を閉ざしてたから
やがて、私の周りには誰もいなくなっていた
何もない日々
遠くの笑い声
みじめな気持ちを引きずりながらの帰り道
こんなはずではなかった
幼き頃、私はたくさんの人たちに囲まれてたのではなかったのか
温かさに包まれ、ずっと幸せでいられるはずではなかったのか
でも
乾いた砂の上で一人立ち尽くしてた私
物陰に隠れ、泣いてた私
古い記憶の中、そんな私はいる
届かない夢があった
報われない思いもあった
そうやって、ずっと、歩いてきた
今さら何をどうすればいいかなんて、分からない
このまま何もかもが終わるのを待つだけかもしれない
そう思うと、虚しさが込み上げ
そして何故か、少しだけ安心する
私は今夜も、月光に照らされた道を行く
朝の日差しが、この胸に、ほんの少しの希望を灯すまで
明るい気分の時には書けなかっただろう詩です。