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異界の旅人  作者: ろーりんぐ
第二部《序章》
75/107

ある男改め、オルハリウムの日記1

 無題と言う題名から、ちゃんと題名が付きました。

 ある男の正体が知れましたからね。

『 キサイ国、これがこの国の名前だ。


  そして、私の目的である万物の力を持った子供は、


  この国の王の娘であった。


  私はこの国の王、ロウガに術をかけた。


  少しづつ少しづつ、周りに怪しまれぬように 』




  ~次ページ~




『 王には、万物の力を持った子供の他に


  二人の子供がいた。


  一番上の息子、ムエイ。


  二番目の息子、リュウキ。


  そして万物の力を持つ、オミサヤの三人。




  その中でも、ムエイは私に良く懐いた。


  どうやら私のこの顔の傷が役立ったようだ。


  ムエイは病弱だそうで、


  周りから疎まれていると思いがちの子供だった。


  お陰で、顔に傷のある私に親近感が湧いたのだろう。




  何の力もない、食う価値のない人間に好かれるのは、


  あまり良い気分ではないが、


  オミサヤの心臓を手に入れるまでは、我慢するとしよう 』




 ~次ページ~




『 オミサヤの母、キヨウは、


  この世界の人間には、あまり無い容姿をしていた。


  白髪に紅い瞳。


  そして、中々の魔力の持ち主だ。


  何でも、かつてその瞳は、


  魔眼と呼ばれ、恐れられていたそうだ。


  しかし、三眼神などと呼ばれる神により、


  その瞳の力は封印されたのだと言う。




  神などという存在は、私は信じない。


  何故ならば、私が神をも超える存在だからだ。


  もし、神が本当にいるのなら


  是非、私の目の前に現れて欲しいものだ。


  神の心臓


  一体どれほどの力が手に入るのか楽しみだ。




  こんな事を思っていると周りの者が知ったなら、


  一体人々はどう思うのだろうな?


  何故なら私は、この国の神官なのだから…… 』




 ~次ページ~




『 二番目の息子、リュウキは


  どこか私を恐れている風である。


  恐らく、この仮面が怖いのだろう。


  一度、この仮面をとって見せてやりたいものだ。


  きっと、その顔は恐怖に彩られ


  心臓も美味くなる事であろう。




  リュウキは、長男のムエイと違い


  そこそこ魔力も備わっている。


  リュウキは食う価値のある人間だ 』





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