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異界の旅人  作者: ろーりんぐ
第二部《序章》
71/107

事の始まり

 目の前には、小さい可愛い妹。

 身を屈め、その柔らかな頬に口付けを落とす。

 途端に上がる、弾ける様な笑い声に、リュウキは顔を綻ばせた。


「父上、オミサヤが笑いました!」


 顔を上げると、優しく微笑み、頷く男性。

 彼はこの小さなオミサヤを抱き、この幼い兄妹を愛しげに眺めている。


「それはきっと、リュウキ、お前に巡り会えたのが嬉しいからだな」


 微笑みながら男性が言った。

 彼の名はロウガ。

 この国、キサイ国の王にして、この少年の父親でもある。

 そしてこの、小さなオミサヤなる赤子もまた、ロウガの子であった。


「じゃあ、私も嬉しいです! オミサヤに巡り会えた事は、私にとっても、何よりも嬉しい事です!」


 リュウキは言った。

 小さなリュウキの手の中でも、更に小さなその手は、リュウキの指を、力いっぱい握り締める。


「オミサヤ、私はリュウキ。お前の兄だよ。

 ああ、早くオミサヤが歩けるようになればいいのに……。そうしたら、この兄が何処へでもお前を連れて行ってあげる。取って置きの場所にも連れて行ってあげるよ。そして、色んな事を教えてあげる。この国の事、この世界の事。

 この世界はきっと、お前を愛してくれるよ」


 そうして、リュウキが囁きかけている間、眠いのか、オミサヤは小さな手で目を擦り、可愛らしい口で欠伸をした。


「ああ、アヤ。オミサヤが眠いようだ。寝かせてくれるか?」


 ロウガは顔を上げ、先程から、微笑ましげに見ていたアヤに向かい言った。


「はい、分かりました」


 そう言うと、アヤは王であるロウガから小さなオミサヤを受け取り、その胸に抱いた。

(この小さな命がこの世に誕生してから、何だか世界が煌く様に見える気がする)

 アヤは思った。

 皆がこの命の誕生を祝福し、その姿を見れば、皆がこの小さな命を愛しく思う。

 アヤもまた、自分の胸の中で寝息を立て始めるオミサヤを、愛しく思った。

 そして、ロウガに向かい礼をすると、この部屋を出る。


「あ、私も一緒に行きます! では、父上、失礼します!」


 リュウキも父に向かい頭を下げると、アヤの後を追おうとする。しかし途中で立ち止まり、ロウガを振り返ると、


「私は、父上や母上に巡り会えた事も、とても嬉しく思います!」


 ロウガは目を見開くと、フッと笑って頷く。


「ああ、そうだな。余もお前達に巡り会えた事は、とても嬉しいよ」


 リュウキは、嬉しそうにニッコリと笑うと、今度こそ部屋を出てゆくのだった。




「兄上、兄上!」


 リュウキは大きな声を上げて、部屋の中に駆け込んできた。


「なんだい、リュウキ。そんなに慌てて」


 青白い顔の少年が、突然入ってきたリュウキに、苦笑いしながら尋ねる。


「ああ、兄上! 寝てなくていいのですか!?」


 寝台から抜け出し、机で本を読んでいる兄、ムエイに向かい、リュウキは心配げに聞いた。


「ああ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。今日はとても気分がいいんだ。

 それより、何か言いたい事があったんじゃないのかな?」


 すると、「あ!」とリュウキは声を上げ、興奮して喋り出す。


「兄上! 今日、オミサヤが僕に向かって笑ってくれたんです。そしたら、父上が言ったんですよ。それは、オミサヤが僕に巡り会えたのが嬉しいからだって!」


 輝くように笑い、リュウキは言った。

 父の前では“私”と言っていたリュウキであったが、今は“僕”に変わっている。

 そんな弟を、ムエイは眩しげに見ながら、頷き微笑み返した。


「父上が言うのなら、きっとそうなんだろうね。良かったじゃないか、リュウキ」

「はい、きっとオミサヤは、兄上とも巡り会えて、嬉しいと思いますよ。だって、僕も兄上と巡り会えた事は、とっても嬉しいもの!」

「それはありがとう。私もリュウキ、お前に巡り会えて嬉しいよ……」


 そう言うのに、ムエイは何処か、寂しそうに見えた。




 ムエイは、リュウキが去った後も、机で一人、本を読んでいた。

 そして、今聞いた弟の言葉を思い出す。

(巡り会えて嬉しいか……果たして、父上や母上は、私と出会えた事を、嬉しいと思っているのだろうか? この、体の弱い自分を……)

 ムエイがそう思っていると、急に部屋の雰囲気が変った。

 ぬるりとしたその異様な感覚に、ムエイはハッと後ろを振り返った。


 いつの間にやら、そこには男が立っていた。

 鉛色の髪をゆるく束ね、紙の様に白い肌。そして、その顔には仮面をつけている。

 ムエイはゾクリとした。

(誰かが入ってくる気配なんて、一切感じなかった。それよりも、ここは王宮の奥だ。普通の男が入ってこれる訳がない)

 そう思って身構えていると、


「申し訳ありません、坊ちゃま。ここは一体何処でしょうか? 私の名前は、オルハリウム・バーツと申します。この度、異界より参りました。以後、お見知りおきを。あ、この仮面はどうぞ気になさらず。顔に酷い怪我を負っているのです。とてもではありませんが、人様に見せられるようなものではありません……」


 男はすらすらと淀み無く、一気にここまで言った。

 ムエイは眉を顰め、この男を注意深く、そして慎重に見つめる。


「異界……?」

「はい、世界から世界へと渡り歩く、所謂、旅人というやつですよ、坊ちゃま」

「その“坊ちゃま”は止めてくれませんか? 何だか馬鹿にされた気分だ。

 私はムエイと言います。ムエイ・オウジュド・オルカです」


 ムエイがそう言うと、オルハリウムは深々と頭を下げ、謝罪の言葉を口にする。


「これは失礼致しました、ムエイ様。私の事は、オルハリウムとお呼び下さい。ところで、この世界には如何やら、かなり強い力を持った者がおるようですが、もし宜しければ、その者に会わせて頂けないでしょうか?」


 ムエイは、この仮面から覗くオルハリウムの瞳が、スッと細くなるのを見た。





 ムエイがそこに行くと、揺りかごの中から、小さな手がのぞくのが見えた。

 まるで、何かを掴もうとするように、いっぱいに手を伸ばしている。


「オミサヤ? 一人でつまらないのかい?」


 ムエイはそう語りかけ、覗き込むと、円らな瞳と目が合った。

 不思議そうに見やるその小さな妹に、ムエイは微笑みかけ、そっと揺りかごを揺らしてやる。

 オミサヤは、ムエイをじっと見つめ、「あー」と声を発しながら、手を伸ばしてくる。

 此方に向かって、いっぱいに手を伸ばしてくるオミサヤに、ムエイもまた手を差し出した。

 しかし、次の瞬間、ムエイの手がピタリと止まった。


 何故ならば、この小さなオミサヤの瞳が、紅く染まっていたからだ。

 それは魔眼――。

 母から引き継がれたもの。そして何らかの力が備わっている。

 リュウキも魔眼を持って生まれた。しかし、自分には引き継がれなかったもの。


 ムエイは手を引っ込めた。

 オミサヤは、何かを求めるように声を上げ、更に手を伸ばそうとするが、ムエイはそれに答える事が出来なかった。

(オミサヤには、万物の力も備わっているのに、更に魔眼もだなんて……)

 愕然とし、そう考えていると、肩に何者かの手が置かれた。


「ムエイ様、此方でしたか……」


 その声に振り返るムエイ。

 そこには、オルハリウム・バーツが立っていた。


 彼はその後、王であるロウガに取り入り、役職を得た。

 神官だという。

 ムエイは今や、この男に、ある信頼を置いていた。

 異界の話もムエイを惹きつけるものだが、それよりも、彼の顔の傷が、人から哀れまれるその姿が、何処か自分と重なって見えたのだ。

 ムエイは揺りかごから離れた。


「何か御用ですか?」

「いえ、そろそろお休みになられませぬと、お体に毒ですよ?」

「いいえ、貴方に施してもらった術のお陰で、ここの所、大分楽になりました」


 後ろで、オミサヤのむずがる声がした。

 だが、ムエイは部屋を去ろうとする。


「……よろしいのですか?」


 揺りかごを覗き込み、オルハリウムが聞いた。

 ムエイは彼を振り返ると、淀んだ瞳で、


「私には、その子に答える事は出来ませんから……」


 そう言うと、そのまま部屋を出て行った。

 そうして、この場に残されたオルハリウム。彼は泣きじゃくる幼子を見下ろす。

 彼を見ると、何処か怯えた様に、更に泣き出した。


「分かるのか? 私が何を考えているのか……」


 オルハリウムは手を伸ばす。その口に、引きつった笑みを浮かべて。

 しかし、その手がオミサヤに触れそうになった時、バチンと何かに弾かれた。


「っ!!」


 オルハリウムは、痛みに顔を顰め、手を引っ込める。

 怯えた様に此方を見る赤子の瞳は、紅く染まっていた。

 彼はクックッと笑う。


「私を拒むか……まぁいい。準備は着実に進んでいる。……早くお前の心臓が喰いたいぞ、オミサヤ……」


 そう顔を近づけ囁いた時、


「そこで何をしている!」


 鋭い声が飛んできた。

 顔を上げ、振り返ると、白髪の女性が此方を睨んでいた。

 オルハリウムは、一瞬、表情を固くするが、直ぐに取り入るように笑顔を作る。


「いえ、オミサヤ様がむずがっておられたので、あやしておりました……」

「そんな事は結構です! さっさと出ておいきなさい!」


 オルハリウムは内心、舌打ちをしながら、王妃である彼女に向かって礼をすると、部屋を出て行った。



 オルハリウムが出て行った後で、キヨウはオミサヤを抱き上げた。

 すると、落ち着いたのか、泣くのを止め、ウトウトと眠り始める。


「……母上……」


 ポツリと呼びかける声が聞こえ、キヨウは顔を上げる。

 そこには、扉の影から此方を覗きこむ、リュウキの姿があった。

 キヨウはリュウキに優しく微笑みかけ、頷く。


「母上、オミサヤは無事ですか?」


 キヨウに駆け寄りながら、リュウキは尋ねた。


「ええ、リュウキが教えに来てくれたお陰ね」


 リュウキは、扉の影から見ていたのだ。

 あの男が、小さなオミサヤに触れようとするのを。そして、キヨウに知らせに行った。


「母上、僕はあの男が怖いです……」


 特に、あの瞳が怖かった。

 仮面から覗くあの瞳は、何か背筋が凍るような、そんな眼差しだった。


「決して、あの男には近付いてはいけませんよ。何かあったら、直ぐに母に知らせなさい……」

「はい、母上……」


 リュウキは、母の胸に抱かれる小さなオミサヤを見た。

 今は安心して眠っている。そして思った。

(オミサヤは、絶対に守らないと……)





 ある日、リュウキは信じられないものを見た。


 ピチャピチャと何かを咀嚼する音。

 広がる赤い水溜り。

 倒れ伏す人。

 そして、その傍らに立つのは、自分が恐ろしいと思っていたあの人物。

 後姿ではあるが、その手を口元に持って行き、何かを食べているのだと、動きで分かった。


 リュウキは震えた。

 一体、何をしえいるのか、何を食べているのか、この光景を見て、最悪の答えが導き出される。

 その男は、グイッと口を拭う仕草をした。

 リュウキは、その紙の様に白い手が、真っ赤に染まっているのを見る。

 体が震え、声が漏れそうになるのを必死で押さえた。

 そして、思い浮かぶ母の顔。

 リュウキは何とか震える足を動かすと、キヨウの元に走ったのだった。



 キヨウは話を聞いて目を瞑っている。

 その傍らではアヤが青い顔をしていた。

 キヨウは目を見開くと、今だガタガタと震えるリュウキをその胸に抱く。


「もう大丈夫ですよ。母がついています……直ぐにこの事を、王に知らせなくては……」


 しかし、キヨウが王の元に行くと、そこには既に、オルハリウムの姿が……。

 白を基調とした、神官服には、赤い汚れなど一切見当たらない。


「ああ、キヨウ。そんな所に立っていないで、お前も此方に来たらどうだ? 本当に、オルハリウム殿の話は面白い」


 そう言うロウガに、キヨウは何か違和感を感じ眉を顰めた。

 よく見ると、ロウガの瞳が淀んでいる事に気付く。

 キヨウは、胸に絶望感が広がるのを感じた。

 恐らく、今の王には何を言っても通じないだろう。この、オルハリウムによって、何かしらの術を施されたのだと分かった。

 キヨウはオルハリウムを見やる。

 傷のせいなのか、引きつるように笑うこの男。

 この男が来てから今までに、何人か人が失踪している。しかも皆、魔力の高い者達ばかりだった。

 そしてさっき、リュウキの話を聞いて確信した。

 全てはこの男がやった事。しかし証拠がない。

 王はオルハリウムの傀儡となろうとしている。いや、もう既になっているのかもしれない。


 キヨウはその時、ある覚悟を決めた。





「本気ですか!? キヨウ様!」

「ええ、あなた方を異界に送ります」


 アヤは小さなオミサヤを胸に抱き、そしてその傍らには、リュウキが不安そうに、キヨウとアヤとを交互に見ている。


「万物の力。あの男は如何やらそれを欲しているようです……」


 キヨウはアヤの胸に抱かれるオミサヤを見つめる。

 オミサヤは気持ちよさそうに眠っていた。


「万物の力というのは、オミサヤの力の事ですよね、母上」

「ええ、そうよ。魔術に関するあらゆる知識と、それを行使できるほどの魔力を授かった物の事。そして、オミサヤはそれを授かった、神より祝福された存在」


 皆でオミサヤを見つめた。


「そうか、だからオミサヤがいると、皆が笑うのですね? 神から祝福されたのなら、その周りの者も幸せにしてくれる。オミサヤはそんな存在なのですね?」


 リュウキのその言葉に、キヨウもアヤも微笑み頷く。


「そうです、リュウキ。だから、この子は守らねばならない存在なのです。分かりますね?」


 母キヨウの言葉に、リュウキは暫し考え、そして頷いた。


「はい、僕は……いえ、私は、オミサヤの兄です。兄は妹を守ります。ですから……ですから母上は、私達の心配はなさらず、自分の身を守ってください!」


 キヨウは目を見開く。

(この子は……まだ幼いこの我が子は……全てを悟り、そしてこの母の身を案じている……)

 キヨウはリュウキをその身に抱いた。


「どんなに離れていても、母は、貴方とオミサヤを想っています」

「……はい、母上……」

「母に会いたくなったら、そのお守りが母代わりです……」


 リュウキは胸元に手を伸ばす。その下には、母から渡されたお守りが存在する。


「そして、アヤがいます。アヤが第二の母となるでしょう……。アヤ、お願いね?」


 キヨウは顔を上げ、アヤを見据える。


「はい、キヨウ様……このアヤ、全力をもって、御子達をお守りします」


 アヤは、覚悟を決めた顔で頷いた。

 キヨウはリュウキを放すと、アヤに抱かれるオミサヤを見た。

 今まで眠っていた筈のオミサヤが、目を覚ましていた。そして、何かを求めるように、キヨウに手を伸ばす。

 キヨウは微笑みながら、オミサヤのその小さな手をとると、願いを込めて、額に口付けを落とした。


「どうか、あなたのその力が、あなたを守ってくれますように……」


 それからキヨウは、呪符を取り出すと、四方の壁にそれを貼り付け、予め描いてあった、床の呪印に魔力を注ぎ込む。

 送る場所は決めていた。かつて、あの人に教えてもらった世界。

 そこの世界の人間は、見た目も此方の世界の人間とあまり変らないと聞いていた。

 言葉の通じる術も施してある為、きっと馴染む事が出来るだろう。

 できる事ならば、一緒に行きたい。我が子と離れたくなんかない。しかしあの男は、きっと、魔力を追って、世界も渡ってきてしまうだろう。

 それをさせない為、自分は此方に残って術の痕跡を消さねばならない。それに、王ともう一人の我が子、ムエイを放っておく事も出来ない。


「リュウキ、アヤにしっかりと掴まっていなさい。術を発動させます!」


 リュウキがアヤに掴まるのを確認し、キヨウは術を発動させる。

 光の帯が、アヤとリュウキ、そしてオミサヤを包んだ。

 もう大丈夫だと、キヨウが頷いたと時、部屋の外が急に騒がしくなった。


「王妃様、おやめ下さい。皇子と皇女をお放し下さい!」


 兵士達がなだれ込む様に入ってきた。

 そして、その後ろからは、オルハリウム・バーツ。


「ご乱心召されたか、王妃様。王も大変ご立腹ですよ。さぁ、術を解除し、オミサヤ様を此方にお渡しください」


 その言葉を聞いて、キヨウはフッと笑う。


「オミサヤだけですか。リュウキの名は出さないのですね? はっきり言ったら如何です? 万物の力を此方に渡せと」


 オルハリウムの瞳が、仮面の下で鋭くなった。


「残念でしたね、術はもう解除不能ですよ」


「母上!」

「キヨウ様!」


 背後で、リュウキとアヤの声を聞いた。キヨウは顔だけを向け、微笑むと、


「アヤ、子供達を頼むわね」


 そう言って頷いて見せた。

 そして、光は更に強くなり、彼等は姿を消したのだった。





「母上!」


 もう一度リュウキは叫んだが、もう既に目の前には、その姿は見えない。

 最後に見た母の姿。

 多くの兵士に囲まれ、そして母の前にはあの仮面の男。

 リュウキは、いつか見た赤い記憶が蘇り、倒れふす人の姿を母と置き換えていた。


「嫌だ! 母上!」

「っ!! なりません、リュウキ様!!」


 アヤの声が一瞬で遠くなる。そして、泣き出すオミサヤの声も。

 振り返ったが、そこには真っ暗い闇があるだけ。

 リュウキは、アヤから手を離してしまったのだ。


「アヤ! オミサヤ!」


 そう叫んだ時、ほんの僅かだが、オミサヤの泣き声が聞こえた気がした。しかし、それっきり、リュウキは暗闇と静寂の中に、一人取り残されたのだった。




 目の前には光が見えた。

 リュウキは振り返る。

 だが、そこには誰もいないし、何ものも存在しない。

 どうやってここまで辿り着いたのだったか、リュウキは思い出せなかった。

 ただ確かなのは、その光に向かえばよい事だけ。

 其方に向かうと、光はだんだんと強くなり、そして――。




 何とか携帯で、ちょろちょろと続きを執筆すると思います。

 パソコンよりも時間がかかると思いますので、ご容赦を……。


 今回第二部となり、過去の話となっておりますが、次回からはちゃんとクラジバールのお話に入ってゆきます。

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