プロローグ3
お久しぶりです。後ろです。
目の前には、またあの同じ神様がいた。私は何で異世界に行けなかったのか神様に尋ねようとしたが、その前に神様は私に話しかけてきた。
「お前が私に何を聞きたいのかは全てわかる。お前を異世界に送ることができなかった理由は、ちゃんと話してやる。だからお前は黙って椅子に座って私の話を聞け。」
そういえば人の心を読めるんだった。私が黙って頷くと神様は私が異世界に行けなかった理由を話し始めた。
「まず、私たち神がなぜ死んだものを異世界転生させているかというと、異世界が危険な状態にあるからだ。」
それは知っている。異世界転生希望者としては常識の範囲だ。つまりは神様が言いたいことは、異世界がピンチだからチート持ちを送って平和にしてね、ってことだ。
「そういうことだ。話が早いな。それならもう結論を言おう。全ての異世界が平和になったからもうお前のような死者を異世界に送る必要がなくなったということだ。」
はぁ?そんなことがあってたまるか!さっき神様は私のことを異世界に送れると言ったのに。
「仕方がないだろう。あの時点ではまだ異世界に転生することは出来たのだから。お前を送るための呪文を唱え終える、ほんの少し前に出来なくなったんだ。私は悪くない。単にお前の運が悪かっただけだ。あと、お前の祖母が悪い。」
え!?ばーちゃん?
「そうだ。お前の祖母が魔王を殺したのは知ってるだろう。お前が殺された魔王のことだ。」
当然だ。自分の死因を簡単に忘れる奴はいない。
「そいつは数ある異世界の中で断トツに最悪で最強の魔王だったんだ。だからこいつのいる異世界はなかなか平和にが訪れなかった。だが、お前の祖母がそいつを殺したため、全ての異世界が平和になったということだ。」
でも、私が死ぬ前にばーちゃんは魔王を殺したはずだ。
「いや、あの時お前の祖母は魔王を拘束していただけで殺してはいなかった。お前を異世界に送る時に魔王は殺されたんだ。余談だがお前の祖母はすごかったぞ。地獄で受ける以上の苦しみを魔王に与えていた。あんな殺されかたは見たことも聞いたこともない。」
どんな殺されかたをしたのか想像もしたくない…。
「すまない、話が逸れたな。まぁ、お前は異世界には行くことができない。」
これで私の死後の夢は完全に消え去った。あと、異世界でばーちゃんにも会うこともできないのか。最後にまた話かったな。しょうがない、このまま死後の世界に送られよう。でも地獄とかには送られたくない。お願いします、神様。天国に送られますように。
「いや、願う相手が違うから。その願いは閻魔様に言ってくれ。あと、お前はまだ死後の世界には送れない。お前は私の元で働いてもらう。」
? でも、さっき神様は異世界にいけないって言ったはずだ。
「確かにそう言ったが、死後の世界に送るとは一言も言ってない。」
? ? ? じゃあなぜ神様のところで働くことになったんだ?
「お前を異世界に送る書類を書いたのは覚えているはずだ。実はあの書類は死者を死後の世界に送るか否かを閻魔様に知らせる書類なんだ。だからお前は死後の世界に送ることができない。そこで現場の独断で行き場のないお前を私の元で預かることにした。あとそうすればお前の祖母とも会えるかもしれないからな。」
? ? ? ? ? 本当ですか!異世界には行けそうにないけど、これはこれで私好みの展開になった。俺TUEEEEEEは無理かもしれないが、ハーレムなら期待できそうだ。あとばーちゃんにも会える。
「さっきから気になっていたが、お前はそんなに祖母に会う気が無いだろ…?これでこの異世界派遣の仕事は終わりだからな。」
そういえば異世界転生は終わりになったのか。
「これでようやくゆっくりできる。さぁ、行くぞ。私が祀られている神社に。」
そして神様はそう言うと立ち上がり呪文を唱えた。
「ただいま my house!」
それにしても、神様の呪文はもっとよくならないのかと思いました。
まだ続きます。




