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歩さんとペイちゃんの物語〜発達障害の実話  作者: mckee
母としての壁
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緊急入院

そうこうしている内にあと数日で生後三ヶ月を迎えようとしていました。その頃、急にペイちゃんが鼻水を垂らし始めたのです。ついに風邪に感染してしまったのでした。


低体重であったので、病院といっても前回の二ヶ月検診で争ったに近かったのもあり、担当医のところは行きづらい…と歩さんが言うのもあり、


私はそれならば、耳鼻科へ行っみたらいいんじゃないだろうか?

と提案をし、耳鼻科へペイちゃんを連れて行ったのです。


すると、小さすぎて薬が出せなかったのか、塩水だけを処方されました。

塩水を数滴垂らして、それから鼻吸い器で吸う、という流れでしたが一向によくなりません。


そして、その耳鼻科から3日後くらいに少し熱が出ました。

これには私も、行きづらいとか言ってないで早く行け!と強めに言いました。

やはり三ヶ月未満での発熱はよくないと聞くし、私も経験した事がなかったので、きちんと担当医に診てもらった方がいいと思ったのです。


そして、意を決して歩さんは担当医のいる病院へと行きました。

すると、行って早々叱られたそうです。やはり三ヶ月未満の子が熱を出すなんて!という内容でした。要は風邪を引かせた原因を作ったのは親なのだから、という事なのでしょう。


そして、そのまま有無も言わさず、予想もしていなかった緊急入院となったのです。

なんの準備もないままの入院となり、病室に入る前に急ぎで私に電話が来ました。


その日は車で私が乗せて行っていて、向かう道のりで私の子供が寝てしまったので、車で待機していたのです。


さすがに私も驚きました。正直、その時点では37.8℃とかだったので、これもまた甘くみていたのです。


そうだよね。三ヶ月未満での発熱だし低体重で生まれているんだもんね、そうか。と納得し、すぐさま近くのドラッグストアとかでオムツやおしりふき等の入院に必要な物を購入し、ロビーに渡しに行きました。


そして、入院生活が始まりました。

ここに来て、逆にペイちゃんの普段の様子を医師たちも理解するのでは?と頭をよぎったのですが、退院後に話すと歩さんも入院当初は同じ気持ちだったようです。


しかし、病院では具合の悪さもあってか、ひたすら寝ていたそうで、むしろ大人しくお利口さんな

レベルに歩さんは愕然としたと言っていました。


それに関しては見舞いに行っていた旦那さんも、普段からこうだといいんだけどな、と冗談交じりで言っていたそうです。


入院中、看護師さん達に歩さんは何度も聞いたそうです。

この子はダウン症とかそういうのじゃないですか?と。

しかし、全員が首を横に振ったそうです。

全然違うよ、ペイちゃんのこのパッチリした目だってとっても可愛いよ、とかと口を揃えたように言うため、歩さんの中では逆に私に対してそういう風に言え、と言われているのだろうか?

と更に病院に対して不信感を募らせていくのでした。


そうして不信感を抱いたままではありましたが、入院中の悪化もなく、生後三ヶ月になり数日後の入院5日目にようやく退院の許可が出たのです。こうしてようやく2つの家庭を巻き込んだ風邪は沈静化したのでした。




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