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歩さんとペイちゃんの物語〜発達障害の実話  作者: mckee
全ての始まり
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退院と疑問

ペイちゃんが生まれて一ヶ月後の退院。その後の一ヶ月。つまり生後二ヶ月までの一ヶ月間、私の家で過ごすこととなりました。


歩さんと共にペイちゃんを迎えに行き、初めてペイちゃんに会った時は感動しました。


やはり普通の赤ちゃんよりははるかにか細く弱々しく見えましたが、ぱっちり二重の可愛らしい女の子でした。


この子が歩さんのお腹の中にいたのか、と何だか少しへこんだ歩さんのお腹を見ながら不思議な感じがしていました。


ペイちゃんが来てからすぐに分かったのは、どちらかと言えば昼夜逆転タイプであること、母乳やミルクの飲みが非常に遅いということ。授乳からミルクを飲みきるまでに費やす時間が毎回1時間〜1時間半かかっていました。そして、やっと寝た、と思っても飲み終わりから1時間もすれば泣いて起きるのです。


あまりに泣くので、搾乳とミルクで飲む量をしっかりみても体格が小さい割には新生児の飲む量はケロッと飲みきり、足りないと泣くのです。ここまでの所要時間は哺乳瓶でも1時間です。20ccだけ足して飲ませてようやく寝るような生活でした。


私は何だかんだいっても3人育てているので、ほぼ新生児のペイちゃんが飲み疲れる事なく1時間以上飲み続ける事に驚いていました。


規定量以上を飲まないと泣き疲れて寝る、という事もなく、小さく生まれた割には生に対して貪欲な姿勢にただただ関心したものです。


しかし、この時期から私には気になる事があったのです。


それは、とにかく舌を出し続けていること。


これは一歳過ぎまで続きました。舌をベローンと出した状態から授乳をスタートするからか、いつまでたっても飲み時間が早くなることもなく、ミルクをやめる9ヶ月頃まで様々な対策をしても授乳時間は40分を超えていました。


対策というのは、まずはペイちゃんに合う哺乳瓶を探したり、出がよくなるように哺乳瓶の乳首サイズを次の三ヶ月から用に1ランクあげてみたり、私の家にいる間に考えられる事は次から次へと試しました。


この舌出しにはずっと疑問を感じながら過ごしていたのですが、歩さんも同じ気持ちだったようです。歩さんは、携帯を使って舌を出しっぱなし、などのキーワードで検索したりしていました。


あと、歩さんにとってものすごく気になって気になって仕方ない、といっていたことがもう1つあります。

それは、首の周りだけ異常に肉付きが良いことです。


正直、手足などは骨皮に近いくらい細いのにもかかわらず、沐浴の時はめくり上げるのが困難なほど首回りのお肉はすごく、首の後ろのお肉は段々が3段重ねになっているほどで、なぜ首回りだけこんなにダブダブなのだろう?


と、歩さんは不思議で仕方なかったのです。

歩さんがあまりにも気にするため、私もそれとなくネットを検索する日々でした。


首の前側はお肉とお肉が1センチ以上重なっていたため、その部分は真冬にもかかわらず、常に湿っていてかぶれたり、湿疹ができているほどでした。


新生児のものすごく細身の子なのに首回りのお肉が…と一度気になったらとことん調べ上げてみました。

すると、想像もしなかったワードにたどり着いてしまったのです。

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