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歩さんとペイちゃんの物語〜発達障害の実話  作者: mckee
母としての壁
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3〜4か月児健康診査

ちょうどこの頃、ペイちゃんは生後5ヶ月半となっていました。

入院やその後の鼻水も続き、何度かに渡る保健師さんとの電話でのやり取りを経て、通常の時期より遅く受ける事になった集団の健康診査に行くこととなりました。


歩さんは、すっかりなついたペイちゃんを前抱っこの状態で連れて行きました。

この時、周りの1か月くらいペイちゃんより遅く産まれたお子さん達をみて、ペイちゃんが小さく見えたそうです。


やはり、37週で産まれた子と40週とかで産まれた子はこんなに違うのか、と感じたりしたそうです。


他のお子さんはみな肉付きがよく感じ、ペイちゃんの首回り以外の骨皮に近いような細さに少し悲しくなったそうです。


そして、医者をもう二度と信用しない!と固く誓ったまま挑んだので、母子手帳への記入欄は嘘ばかりでした。


・首すわりをしたのはいつ頃ですか。

ーこれには正直に4ヶ月半頃の日付が記入されていました。

・あやすとよく笑いますか。

ーはい。と◯をしてありましたが、生まれてから5ヶ月半の間にペイちゃんの笑ったのは正直見たことがありませんでした。

・目つきや目の動きがおかしいのではないかと気になりますか。

ーいいえ。と◯をしてありましたが、その時点でも左右逆を向いていたり、常に動向が開いて黒目がちだったりしました。

・見えない方向から声をかけてみると、そちらの方向を見ようとしますか。

ーはい。と◯をしていましたが、全く向くそぶりはありませんでした。

・外気浴をよくしていますか。

ーはい。これに関しては、ベビーカーを使ったりして私の家によく来ていたので外気浴に含まれるだろう、という判断でした。

・子育てについて気軽に相談できる人はいますか。

ーはい。迷いを感じている私でも頼りにはしていてくれていました。

・子育てについて不安や困難を感じることはありますか。

ーいいえ。に◯をしていましたが、日々困難でした。



このように、保健師さんや医師の診断をクリアするために、嘘ばかりを記入したのです。

目の事にしても、振り向きにしても同じことをあの病院で話しても全く取り合ってもらう事はなかったので、医者はどうせまた私をおかしい母親として扱うのだろうし、もういいのだ。と医師に対しての期待は全くしていない様子でした。


これをほぐす事は何度となく話し合っても、その頃は不可能でした。それほどまでに不信感ばかりが募っている状態でした。


一応、マイナスな事だけではなく、この時のペイちゃんの成長は身長が約60センチ、体重は約6000で、通常の成長曲線に対してギリギリのったことは一つ喜ばしいこととなりました。

また、体重と身長ものってきた事もあり、離乳食の勧めを受け、それからしばらくした生後6ヶ月になった時、少し遅めの離乳食をスタートさせたのでした。


実は、この離乳食の開始が今まであったことを忘れさせるほどのペイちゃんの本領発揮を見ることとなるのでした。


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