表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常⇔非日常  作者: toca
2/2

日常⇔非日常 ②

高崎凛音の兄、高崎優にはある秘密があった。

友達にも、妹にも言っていない秘密が。

新学期が始まって、3週間ほど経った、ごくごく普通の朝。

俺、高崎優はパッと目が覚めた。

2階の、俺の部屋に掛けてある、掛け時計を見る。

7:57

「遅刻かな・・・。」

遅刻なんて高校に入ってから1度もしたことがなかった。

それは━━

「・・・あれ?」

あることに気づく。

「携帯・・・。」

いつも目覚ましに使っている、携帯が見当たらないのだ。

1階に行くと、妹の高崎凛音が、洗面所で顔を洗っていた。

「凛音、俺の携帯知らない?」

「は、何で私が知ってると思ったの?」

・・・だろうな。

俺と滅多に喋らない妹が、俺の携帯の居場所を知っているはずがない。

「・・・まぁそうだよな。悪い悪い。」

そう言って、俺は洗面所を出た。

 8:12

時間がないので携帯は諦めることにした。

「・・・っていうか・・・」


凛音も遅刻だよな・・・。



     ◎◎     


「優ちゃんおはよーっ」

後ろからかなりのスピードで走ってきたのは、幼稚園のときからの幼馴染おさななじみ

伊野美里だった。

「おぉ、おはよ」

「こんな時間に会うなんて珍しいね。あっ遅刻するよ」

「おっ、おう」

(この時間に家を出れば美里に会えるのか・・・)

そんなことを思いながら、少し足を速める。

・・・ぶっちゃけた話、俺は美里のことが好きである。


学校には思いっきり遅刻した。

遅刻した言い訳を考えていたのだが、「今度から気をつけろよー」で済んで、驚いた。

1時間目は数学だった。苦手教科だ。

・・・というかまぁ、得意教科なんてないんだけど・・・。

なんやかんやで昼休み。

屋上で友達と、コンビニで買ったパンをを食べていた。

いつもは弁当なので、なんとなく寂しい。

「次からは何があっても弁当作ってこよう・・・」

 すると突然━━


ピクッ


俺は何かを感じた。

いやまぁ・・・その〈何か〉というのは、わかっていることなんだけど・・・。


「久々だな・・・」

俺は先生に「腹痛いんで早退します」と言い、学校を飛び出した。

校門。

そこには、幼馴染の伊野美里の姿があった。


「久しぶりだよね・・・」

「ああ・・・」


俺には、友達や妹にすら言っていない、ある秘密があった。



━━『魔術まじゅつ

これが、友達にも妹にも言っていない秘密だ。

俺と美里は生まれつき『魔力』を持っている。

それを上手くコントロールすることで魔術が使えるのだ。

まぁ、詳しいことは後々・・・・。

そして俺がさっき感じた〈何か〉というのは、『魔獣』の魔力だ。

俺と美里はわけあって、その魔獣を倒さなければいけないことになっている。

まぁ、これも後々。



     ◎◎     


ドォーン・・・・


「・・・逃げられちゃったね」

「あぁ。しかしあんな大きな炎魔法使う魔獣なんて初めてだよな」

「たしかに・・・。もしかしたら、くるのかな。」

「・・・。」


「空牙・・・。」




○2  非日常→非日常


厨2病乙。ってかんじですね。

続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ