表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

エピローグ



――痛い、熱い、苦しい。息をするのがやっとだ。

力を入れていないとおかしくなりそうだ。

アスファルトの感触が顔に当たりボコボコと粗い。

体は風呂に入っているかのような温もりを感じる。

鉄のような匂いがする。


血ってこんな暖かいんだな。


状況を確認しようと左手を動かそうとすると感覚がない。

焼けるような痛みが神経を支配している。


ーーなんでないんだよ!


何が起こっているかがさっぱり分からない。

視界の端に親友の絢斗。

彼もまた、横たわったまま血の海に沈んでいる。



ただ視界に映っている絢斗も横たわって血まみれだ。

あのいつも笑っていた顔が赤黒く染まっている。


「ーーか?」


上手く声が出ない。


「ーー丈夫か?」


必死に声をかけるが反応がない。

白目を剥いた顔を見て俺は理解した。

もう、こいつは動かない。


そこで急速に意識が遠のいていく。

全身の苦しみなどの不快感が消えていく。

どうやらここまでのようだ。


サイレンの音を最後に俺ーー亜斗夢あとむの意識は途切れた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





目が覚めた。知らない木の天井がある。少し埃っぽい。朝日がさし、小鳥が鳴いている。柔らかい布団に包まれている。


「死んでない?」


体を起こすと凄く重たい。腰が痛い。

周りを見渡すと古びた質素な部屋だ。


「なんだここ?」


とりあえず立ち上がろうと思った。

布団から足を出し地面に足をついた。

足を見た瞬間凄くシワシワだった。老人の足のようだ。


驚き、手を確認。同じようにシワシワだった。

急いで立ち上がり玄関に向かった。

思ったように体が動かず早く動けない。

ゆっくりだが歩いて鏡の前に行った。

そこには、老け込んだ老人の姿だった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ