第95話 色探しゲーム3.0と追放《ついほう》されたタマチャン!
桜の花びらが2倍の密度で降っている僕の部屋のリビングで高速左旋回して僕の方をチラチラ見るモンシロチョウの羽の方ちゃんを多数のフェアリーたちが僕の方をチラチラ見ながら追いかける、モンシロチョウの羽の方ちゃんはウラクロシジミの羽の方ちゃんを追いかけたいようだがディディウスモルフォの羽の方ちゃんにピッタリすぐ近くまでせまられてそれどころではない。
ディディウスモルフォの羽の方ちゃんはスーパー仮想マシン・アンゴルモアからログアウトしているのだが、飛行能力の高さを隠していたようだ。
そして今にも捕まりそうなモンシロチョウの羽の方ちゃんは、イナズマのようなフェイントでディディウスモルフォの羽の方ちゃんをまこうと僕にニッコリウインクをおくりながら急角度の身体をひねった方向転換で僕の鼻の頭に羽をかすらせていく。
「フフッ。アピールされてますね! 斗真くん!」
「うん……」
「斗真くんの視線の範囲で、アクロバット飛行してるでごわす! 机のこちら側も、あぶないでごわす!」
「平均身長31.58センチ(人間換算157.9センチ)平均体重424グラム(人間換算53キログラム)で外見年齢17才の美少女フェアリーの群れがぶつかったって、たいしたことないですよ!」
そんな話をしているうちにモンシロチョウの羽の方ちゃんを追いかけていたディディウスモルフォの羽の方ちゃんをふくむ多数のフェアリーたちを、羽ばたきで弾き飛ばしながらオオムラサキの羽の方ちゃんがモンシロチョウの羽の方ちゃんを捕まえた。
ちなみにフェアリーたちは美少女しかいないが、羽は蝶のオスメス関係なく派手な羽をフェアリーたちは生やしている。
「アイキャッチポイント! オオムラサキの羽の方ちゃんさん10ポイント!」
そして審判の富田林・イブさんから続けて、「カンカンカンカン」とゴングがなる。
すると僕と京太郎くんと山田富士さんと一番槍の丈治がかこんですわっているリビングルームのソファーの前にあるフェアリーたちのオイルパステルによるラクガキだらけのしゃれたアンティークテーブルに、新しく追加されたフェアリーサイズの土俵のラクガキの仕切り線の前におりたち、オオムラサキの羽の方ちゃんとモンシロチョウの羽の方ちゃんがしこを踏み。
今回は関係ない他のフェアリーたちの何匹かも、土俵のまわりでしこを踏む。
ちなみに閃光猫パンチのタマチャン!はフェアリーたちを見ているだけできたえられた飼猫の野生がうずうずしちゃうので、フェアリーたちに『色探しゲーム3.0が終わるまで、リビングに入るの禁止!』と言われて追放されている。
そして、オオムラサキの羽の方ちゃんがさきにしこを踏み終える。
追放されたタマチャンの、このイラストの表情を見てやってください!