表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/103

第93話 応援的《おうえんてき》な意味です!



藤咲ふじさきさま♡ それで藤咲ふじさきさまの気持ちはともかく、それ以外に藤咲ふじさきさまの事を好きになっていた女性に心当たりはありませんか?」


「37才ぐらいに『確実に小説新人賞の大賞を取れるライトノベルのプロット』が出来なくて下の階の人がうるさいような妄想もうそうにとりつかれて下の階のガラスを割って警察に行って父親が下の階の人と示談じだんにして、僕は2回目の精神病院入院をしてたんだけど。その時に初対面で、『美形だね! 結婚しよう!』って言ってくる女性がいたけど。ほぼ何も話をすることもなく、なかよくなることもなかったことがあったけど……」


藤咲ふじさきさま♡ それ以外で!」


「父親の再婚とふいうちの引っ越し前の小学5年生だったと思うんだけど、学級委員長を決める投票とうひょうでなぜか3位のひょうがどこからともなく集まって……」


藤咲ふじさきさま♡ それ以外で!」


「中学校時代僕は背たけが1番小さくてひげもはえずニキビも全くなかったんだけど、走っていると『かわいい~! 斗真とうまく~ん! こっちむいて~~!』とか『斗真とうまく~ん! 手ふって~!』とか言われるたびに軽い気持ちで笑顔をむけて手をふってたらものすごいことになって。でも中学校時代になかよくなった女の子はいなかったんだけど、中学校卒業まぎわになってまわりが『本気のやついたんだぞ?』って言ってたけど。特別なかよくなった女の子はいなかったから、僕にとっては判別不能はんべつふのうだった」


藤咲ふじさきさま♡ それ以外で!」


「もうないよ?」


藤咲ふじさきさま♡ 連絡れんらくを取ってくる女性は、いませんでしたか?」


「ああ、あった。おぼえのない女性の名前で父親が僕に『お金がないから大学に行きたかったら1年まて』と言って建てたばかりの新築一戸建てに連絡れんらくして来た人がいたけど、よくよく思い出してみたら『小学5年生の時に男女2対2のダブルデートをしたうちの1人で、毎日ちがう手のこんだ髪形かみがたをして来てた方がそんな名前だったような気がする』と言う事があった!」


「それ! わたくしです! 藤咲ふじさきさま♡」


「ええ? 富田林とんだばやし・イブさんの、基本人格と記憶きおくの提供者なの?」


「いいえ、ちがいます! 藤咲ふじさきさま♡ 本人です♡」


「ええ? 脳ミソ移植いしょくしてるの?」


「いいえ、ちがいます! 藤咲ふじさきさま♡ EVL(エボル)-021としてありとあらゆる藤咲ふじさきさまの情報をインストールしていた所、前世の記憶きおくを思い出した転生者です!」


「ええ? 死んでるの?」


「はい♡ 16才から、メイド喫茶でアルバイトを始め。17才で、日本メイドコンテストで優勝。18才で、猫屋敷家ねこやしきけでメイド長になり御曹司おんぞうしにプロポーズされ。そこで藤咲ふじさきさまの連絡先れんらくさきを聞こうとして、まるっきり忘れられているのを知り。猫屋敷家ねこやしきけ御曹司おんぞうし結婚けっこんして、7人の子供それぞれもたくさんのまごみ。曾孫ひまごまれ。玄孫やしゃごまれ。さらにその子供がまれ。98才に、笑顔で大往生だいおうじょうをとげました♡」


「1番好きな人は、猫屋敷家ねこやしきけ御曹司おんぞうしさん?」


「はい♡ 1人目の子供の相手あいてをしているのを見て、1番好きになりました♡ ですので、藤咲ふじさきさま♡ 安心してください! わたくしの藤咲ふじさきさまへの好意こういは、応援的おうえんてきな意味です!」



挿絵(By みてみん)

イブさんのイラストの表情で、物語の補足説明になれば良いのですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ