第88話 まあ、残りかすは出るんだけどね!
僕が危険感知能力の対処能力で、今まさに危険がせまっている場所に僕と日名川・京太郎と猫屋敷・キナコちゃんとディディウスモルフォの羽の方ちゃんの高速大容量通信世界の身体を転移させると、色とりどりの色にまたたく空に全方向かこまれた虹色の光を発する世界樹のむきだしの太い根っ子の1本の上に全員いた。
ただここでも、桜の花びらが半径5メートルの範囲に2倍の密度で降っている。
「ここどこニャン! 現実世界じゃないニャン!」
「世界樹が、未分化のエネルギーをくみ上げている世界よ! ほら! 危険ってあれでしょ!」
ディディウスモルフォの羽の方ちゃんがゆびをさしたさきには、猛スピードでこちらに飛んでくる色とりどりの色にまたたく空の色を濃くしたずんぐりむっくりとしたヒト型に見えない事もないような10階建てビルディングサイズのものが50メートルの距離にせまっていた。
「技の、ため時間が必要ニャン! あれの動きを、止めるのニャン!」
僕は敵の銃弾を弾き飛ばすのに使ったバリアーをスーパー仮想マシン・アンゴルモアの300パーセントの疑似意志力強度で強化して、10階建てビルディングサイズのヒト型をアンゴルモアの影響を受けたうすむらさき色のバリアーで閉じ込める。
「味方の攻撃は通ります! 猫屋敷さん! どうぞ!」
「いけ~~~~~!!!」
猫屋敷・キナコちゃんのかけ声とともに飛ばしたうすむらさき色に光る巨大爪斬撃は一撃で、10階建てビルディングサイズのヒト型を縦に6等分した。
「危険感知に反応はありますか?!」
「ある!」
「世界樹が言うにはほっとくとくっついて再生しちゃうから、切った所にバリアーで仕切りをしてくれたら、その間に分解するって!」
「わかった!」
「ああ~~~! ハイハイ! スーパー仮想マシン・アンゴルモアの300パーセントの疑似意志力強度で強化されたから、あんな破壊力になったニャンね! キナコちゃん人間になってしっぽ8本そうとうの妖力を使えるようになって大型バスぐらいの破壊力の巨大爪斬撃は出せるのだけど、さっきの破壊力にはビビったニャン!」
話している間に切られた所にバリアーで仕切りを入れられた10階建てビルディングサイズのヒト型の残骸は、切断面から色とりどりの色にまたたく空の色を濃くした霧に分解されていき世界樹の方に流れていく。
「あれは? だいじょうぶなの?」
「ほっとくと破壊衝動とか侵略の意思とかを中心に巨大な怪物に再生して世界樹を食べて現実世界にそのまま侵略できる巨大な怪物として現実世界に現れちゃうから、しかたなく吸収して『細かい光る雪』と言う世界を祝福するエネルギーに変換して配ってるの! まあ、残りかすは出るんだけどね!」
「ふぅ~~~ん」
「フフッ。では、次の予定がありますし現実世界にもどりましょう!」