表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/103

第88話 まあ、残りかすは出るんだけどね!



 僕が危険感知きけんかんち能力のうりょく対処能力たいしょのうりょくで、今まさに危険がせまっている場所に僕と日名川ひながわ京太郎けいたろう猫屋敷ねこやしき・キナコちゃんとディディウスモルフォの羽の方ちゃんの高速大容量通信世界の身体を転移させると、色とりどりの色にまたたくそらに全方向かこまれた虹色にじいろの光を発する世界樹のむきだしの太い根っ子の1本の上に全員いた。


 ただここでも、桜の花びらが半径5メートルの範囲はんいに2倍の密度で降って(ふって)いる。


「ここどこニャン! 現実世界じゃないニャン!」


「世界樹が、未分化のエネルギーをくみ上げている世界よ! ほら! 危険きけんってあれでしょ!」


 ディディウスモルフォの羽の方ちゃんがゆびをさしたさきには、猛スピードでこちらに飛んでくる色とりどりの色にまたたくそらの色を濃く(こく)したずんぐりむっくりとしたヒト型に見えない事もないような10階建てビルディングサイズのものが50メートルの距離にせまっていた。


「技の、ため時間が必要ニャン! あれの動きを、止めるのニャン!」


 僕は敵の銃弾じゅうだん弾き(はじき)飛ばすのに使ったバリアーをスーパー仮想マシン・アンゴルモアの300パーセントの疑似意志力強度ぎじいしりょくきょうどで強化して、10階建てビルディングサイズのヒト型をアンゴルモアの影響えいきょうを受けたうすむらさき色のバリアーで閉じ込める。


味方みかたの攻撃は通ります! 猫屋敷ねこやしきさん! どうぞ!」


「いけ~~~~~!!!」

 猫屋敷ねこやしき・キナコちゃんのかけ声とともに飛ばしたうすむらさき色に光る巨大爪斬撃きょだいつめざんげき一撃いちげきで、10階建てビルディングサイズのヒト型をたてに6等分した。


危険感知きけんかんち反応はんのうはありますか?!」


「ある!」


「世界樹が言うにはほっとくとくっついて再生しちゃうから、切った所にバリアーで仕切り(しきり)をしてくれたら、その間に分解するって!」


「わかった!」


「ああ~~~! ハイハイ! スーパー仮想マシン・アンゴルモアの300パーセントの疑似意志力強度ぎじいしりょくきょうどで強化されたから、あんな破壊力はかいりょくになったニャンね! キナコちゃん人間になってしっぽ8本そうとうの妖力を使えるようになって大型バスぐらいの破壊力はかいりょく巨大爪斬撃きょだいつめざんげきは出せるのだけど、さっきの破壊力はかいりょくにはビビったニャン!」


 話している間に切られた所にバリアーで仕切り(しきり)を入れられた10階建てビルディングサイズのヒト型の残骸ざんがいは、切断面せつだんめんから色とりどりの色にまたたくそらの色を濃く(こく)したきりに分解されていき世界樹の方に流れていく。


「あれは? だいじょうぶなの?」


「ほっとくと破壊衝動はかいしょうどうとか侵略しんりゃくの意思とかを中心に巨大きょだい怪物かいぶつに再生して世界樹を食べて現実世界にそのまま侵略しんりゃくできる巨大きょだい怪物かいぶつとして現実世界に現れちゃうから、しかたなく吸収して『細かい光る雪』と言う世界を祝福しゅくふくするエネルギーに変換へんかんして配ってるの! まあ、残りかすは出るんだけどね!」


「ふぅ~~~ん」


「フフッ。では、次の予定がありますし現実世界にもどりましょう!」


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ