第85話 脳ミソにインストール
「京太郎くん?」
「なんですか?」
「そろそろいいかな?」
「フフッ。そうですね。みなさんおどろかれると思いますが、僕が今回の演習世界改変をした真の指導者です!」
「(中略たくさん)「うん! 知ってた!」(中略たくさん)」
「ええええ? そうなんですか?」
「真の指導者かまでは分からなかったけど、今回の世界改変に関係してたのは知ってた!」
「そうですか~~~。では、斗真くんとキナコちゃん! 今から僕がスーパー仮想マシン・アンゴルモアで造ったアンゴルモアプログラムを送りますので、脳ミソにインストールしてください!」
「「嫌! そんなあやしいプログラム、脳ミソにインストールしたくない!」」
「ええ? 話が進まないじゃないですか! ノストラダムス2世は、インストールするって言ってましたよ? 何が嫌なんですか!」
「20世紀末に出てきた、破滅の予言で聞いた覚えがあるよ? アンゴルモア!」
「ああ! 破滅したのは旧世界です! 斗真くん! 自分の胸に手を当てて思い出してください! さんざん世界改変してるでしょ? それが旧世界の破滅で新世界の到来です! 最終的にはハッピーエンドにむかう、変革の過程です! それに今から送るアンゴルモアプログラムは僕がスーパー仮想マシンを作るために創った、量子コンピューター同士の遅延0の高速大容量通信世界の位置情報ブックマークみたいなプログラムなので安心してください! こわくないですから!」
「じゃあ、富田林さんにそのプログラムをおくって! 富田林さんがしらべて安全なら、受け取るから!」
「わかりました!」
「軽くしらべたのですが未知の概念がいたるところに見つかったので、いったん本体に送りますね!」
◆◇5分後◆◇
「しらべた結果、脳を刺激して新しい認識能力を開発するのがメインでたしかに位置情報ブックマークのような機能とシミュレーションゲームのような機能があるそうです。ですが『脳を刺激して新しい認識能力を開発する』のが実験で確かめたわけではないので、日名川・京太郎くんを信用するかどうかでえらぶしかないですね!」
「信用してください!」
「わかった! これは、信用してみる!」
「それならキナコちゃんも、信用してみるニャン!」