第77話 青い炎
「第4ラウンドまったなし! 手をついて! はっけよい! のこった! のこった!」
こんどは八千代の大地が突進しようとした所で、山田富士が八千代の大地の目の前で闘気をまとっていない両手をパン!とたたく猫だましを残像の見える手でし。
突進しようとしていた勢いをころしている八千代の大地のまわしに、山田富士が炎のような青色の闘気をまとった手でとりつく。
炎のような青色の闘気をまとった手だ!
山田富士もいちかばちかで、闘気を炎のようにして使っている!
そして双方両手を炎のような闘気で燃え上がらせたまま、両足にも炎のような闘気を燃え上がらせる。
山田富士が八千代の大地の両足に自分の炎のような青色の闘気の両足をからめ、八千代の大地がその炎のような青色の闘気の両足をしめころすための炎のような赤色の闘気の両足をまきつける。
それを2回くりかえして4回分の闘気を使った所で、八千代の大地の方がわずかに早いタイミングだったのだが、それぞれの炎のような闘気の両手がそれぞれ反対の土俵の外に運んでいこうとする。
そしてそれぞれ残りの闘気を使って、それぞれの土俵際におり立った所で八千代の大地と山田富士がそれぞれあいての顔を見ながらおたがいにおもしろさを感じている表情をして動きを止める。
そこで、富田林・イブさんから「カンカンカンカン」とゴングがなる。
すると双方ゆうゆうと仕切り線の前でしこを踏み、八千代の大地がさきにしこを踏み終える。