第75話 キチョウの羽の方ちゃんの助言カットイン無視
「第3ラウンドまったなし! 手をついて! はっけよい! のこった! のこった!」
身長約169センチの山田富士が、身長200センチ越えの八千代の大地とお互いのまわしをつかんでぶつかり合い押し合う。
山田富士の青色の闘気の足の1本が八千代の大地の足にからみつき、山田富士のもう1本の青色の闘気の足が八千代の大地の残った足に足払いをかける。
それに対して八千代の大地は炎のような赤色の闘気の足を1本、身体のバランスをたもつために使い。
もう1本の炎のような赤色の闘気の足を木をしめころすヤドリギのように、八千代の大地の足にからみつく青色の闘気の足にまきつかせ消滅させる。
八千代の大地はキチョウの羽の方ちゃんの助言カットインにあったように腕や足にまとわりつくように赤色の闘気を使っていない、炎のような赤色の闘気として使っている!
山田富士はさらに青色の闘気をまとった両手を実体の手と分離させ、八千代の大地を青色の闘気の両手で持ち上げて土俵の外に運んでいこうとする。
八千代の大地は炎のような赤色の闘気をまとった両手で、自分を運んでいこうとする青色の闘気の手を握りつぶして土俵際に降りると同時に山田富士に闘気をまとっていない普通のはりての雨を降らせる。
ここで山田富士と八千代の大地の双方使った闘気4回ずつ、闘気の残り3回の八千代の大地を山田富士の4回の闘気でまわしを取ることをねらって、山田富士もはりてで応戦する。
しかし山田富士と八千代の大地の体格差だろうか、八千代の大地の土俵際から、山田富士ははりてで押し負け土俵中央まで下がらされる。
このまま山田富士は普通の相撲で負けるのかと思われた時、山田富士は横とななめ前に2回飛びのき八千代の大地のまわしを取る事に成功する。
そしてまわしを取った山田富士は両手に青色の闘気をまとって闘気の手を分離して八千代の大地を土俵の外に運んでいこうとするのだが、同時に八千代の大地も山田富士のまわしを炎のような赤色の闘気の両手で反対の土俵の外に運んでいこうとする。
もちろん山田富士と八千代の大地双方ともに、2回分の闘気を使ってそれぞれ反対の土俵際に難なく降りる。
八千代の大地はキチョウの羽の方ちゃんの助言カットインにたよらず、山田富士と同じ8回の闘気を使えるようになったことになる。
山田富士は訝しげに八千代の大地は余裕の笑みを浮かべて見つめあった所で、富田林・イブさんから「カンカンカンカン」とゴングがなる。
するとまた山田富士が高速で八千代の大地がゆうゆうと、仕切り線の前でしこを踏み山田富士がさきにしこを踏み終える。