第73話 大横綱《おおよこづな》の猫だまし
「第2ラウンドまったなし! 手をついて! はっけよい! のこった! のこった!」
こんどは山田富士が突進しようとした所で、八千代の大地が山田富士の目の前で闘気をまとっていない両手をパン!とたたくいわゆる猫だましをし。
突進しようとしていた勢いをころしている山田富士の左肩のあたりななめの位置に、八千代の大地が炎のような赤色の闘気をまとったはりてを連続で入れる。
山田富士は最初の炎のような赤色の闘気をまとったはりてを受けた所で体勢をくずしたが、体勢をくずしながらも青色の闘気をまとったはりてで応戦する。
八千代の大地の赤色の闘気をまとったはりてが、合計7発。
山田富士の青色の闘気をまとったはりてが、合計8発。
山田富士が無防備に赤色の闘気をまとったはりてをくらったのが最初の1発、そこで体勢をくずしながら応戦した。
八千代の大地が無防備に青色の闘気をまとったはりてをくらったのが、山田富士が体勢をくずしながら体格が上の八千代の大地に応戦した最後の2発。
双方体勢をくずし闘気を使い切った所で、富田林・イブさんから「カンカンカンカン」とゴングがなる。
するとまた山田富士が高速で八千代の大地がゆうゆうと、仕切り線の前でしこを踏み山田富士がさきにしこを踏み終える。