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第68話 開放《かいほう》された問題
「そうかも、ですかね? それはそうと、概念重力の訓練とかしなくてもよかったんですかね?」
「なぜだね?」
「宇宙船ノアの、運行管理に役立つ試練をあたえられるって聞いてたんですが?」
「藤咲・アルヴィン・斗真、念動力で宇宙船の航行とバリアーをはれる! 日名川・京太郎、常に桜の花びらが舞うが概念重力を使える! 何か問題があるかね?」
「みなのしゅう! わしらスーパー量子コンピューター3台に、同じ問題が発生したぞい!」
「なんだね? スーパー量子コンピューターパーサヴィアランス(忍耐さん)!」
「おお! 富田林・源内博士! 藤咲・アルヴィン・斗真さまのスーパー量子コンピューター3台すべての筆頭管理者アカウント登録にともない解放された情報によると、スーパー量子コンピューター3台それぞれの情報処理能力が66パーセントにおさえられ残りのそれぞれ34パーセントの情報処理能力がどこかに使われておるようじゃ!」
「34かける3で、102パーセント。今回の世界改変の、犯人が使ってるんだ!」
「いいや! 違うな」
「なぜですか? 源内博士?」