第65話 運行管理《うんこうかんり》の試練《しれん》?
自分の服を出せる魔法?を使えるフェアリーたちに僕たちの分のマスクも出してもらいフェアリーたちとくっついて移動すると、宇宙船ノア運行管理センターと書いてある建物に入ってマスクを消す。
ちなみに外で周囲を見渡すと、視界の届く範囲どこまでも遠くまで桜の花びらが降っていて。
桜の花びらが2倍の密度で降っているのが半径5メートルの範囲、と言うのはもとにもどる気配がない。
すると概念重力訓練室の前で3人の概念重力講師の中で一番若く見える30才ぐらいで筋肉ムキムキの見た目の男が、声をかけてきた。
「お前たち、スーパー量子コンピューターパーサヴィアランス(忍耐さん)の筆頭管理者アカウントをかけて試練を受けるそうだな!」
「あなたは、試練の担当ではないようですね」
「はたしてそうかな?」
「なんですか?」
「お前たち、この建物の名前は知ってるか?」
「宇宙船ノア運行管理センターですか?」
「ああ! 運行管理だ! ここは運行管理に役立つように、試練をあたえる場所だ!」
「まさか! 概念重力が目覚めるまで、試練をするとかですか?」
「おそらくな! かくごしておけよ! 概念重力は適性があれば簡単に目覚めるが、適性の無い奴はとことん目覚めない! 毎日、16時間訓練してやるからな! はっはっはっは!」
男は、概念重力訓練室の中に笑いながら入っていった。