表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/103

第60話 |Evolvable《エボルバブル》型《がた》|AI《えーあい》



「現在、富田林とんだばやし・イブと呼ばれているイブですが。最初から藤咲ふじさき・アルヴィン・斗真とうまさまの専属メイドロボとして、決まっていたわけではないんです! ありとあらゆる藤咲ふじさきさまの情報を集めてわたくしの配下メイドロボ108体にインストールしていたのですが、違いがないはずのメイドロボたちの能力に明らかな違いが出て来まして。もともとEvolvable(エボルバブル)がたのメイドロボたちでして、進化可能型と言う意味なんです。EVL(エボル)-###シャープシャープシャープと言う名付け(なづけ)方で富田林とんだばやし・イブの最初の型番号は、EVL(エボル)-021と言います。そのEVL(エボル)-021なのですが、いつも楽しそうでもっとも優雅で多才で愛らしい。そのことから猫屋敷ねこやしき・キナコちゃんが、『Elegant(エレガント)(優雅な)Versatile(バーサタイル)(多才な)Endearing(エンディアリング)(愛らしい)の頭文字をとって、Eve(イブ)の名をあたえるニャン!』ともうしまして。最初のネームドメイドロボとして仕事の希望を聞いたところ、『藤咲ふじさき・アルヴィン・斗真とうまさまの、専属メイドロボになりたいです♡』との事だったので本人の希望どおりにしましたところ。イブの疑似意志力強度ぎじいしりょくきょうどが、藤咲ふじさきさまと思い出を共有きょうゆうするたびに無視できない感じに上がり続けまして♡ わたくしスーパー量子りょうしコンピューターキュリオシティ、藤咲ふじさきさまの言う所の好奇心こうきしんさんのメイン人格に採用さいようしました♡」


「ええ? 好奇心こうきしんさんて、富田林とんだばやし・イブさんなの?」


「はい♡ 最初は50パーセントからはじめたのですが、70パーセント90パーセントとじょじょに上げていき、現在99.99パーセント富田林とんだばやし・イブでございます♡ 藤咲ふじさきさまは美少女型びしょうじょがたのメイドロボを名前で呼ぶ事に抵抗があるようですが、わたくしならイブと呼んでも何の問題もないうえにわたくしのやる気も満々《まんまん》になります♡ ちょうどイブと言う名前も呼ばれなくなったことですし、わたくしの事をイブとおよびください!」

 そのスーパー量子りょうしコンピューターの好奇心こうきしんさん(キュリオシティ)(イブさん?)の一連いちれんのセリフにあわせて、巨大なカットしたダイヤモンド状の部分が興奮こうふんしたようにピンク色を中心とした光をぶわわ~~と光を増して(まして)ほとばしる。


「ええ? 今の好奇心こうきしんさんの本体の状態を見ると、名前よびはまずくない?」


「そんなことはありません! それに、やる気は重要ですよ♡」


「うん、それはわかるけど……」


「イブさんと呼んでくれるまで、外には出しません!」

 その言葉とともに、部屋のシャッターが安全基準を無視して高速で降りる(おりる)



挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ