第59話 「なに? 何でそんなテンションなの?」
猫屋敷・キナコちゃんの部屋の奥のデッカイテレビとゲーム機がおいてあった床の間が横にずれて出て来た筆頭管理者アカウント登録用の生体全スキャンログインベッド4つがあった場所の奥に進んで、埋め込み型の端末とイスのおいてある部屋に出ると。
正面の壁が一辺3メートルの正方形に割れ、九つの正方形が四方に収納されていく。
そして中央に辺を立体レールでささえられた、一辺3メートルの正六面体のブロックが車輪やギヤが見あたらないにもかかわらずレールにそってこちらにスーと移動してくると。
金属光沢のある素材が透明な色に変わり中に、六面体ブロックギリギリのサイズの巨大なカットしたダイヤモンドのようなものがいろいろな色の光を発しながら固定されている。
そして透明になった金属光沢のあった部分も、みっちりと中央の宝石より薄い透明の機械部品とコードがつまっていて、中央にある巨大なダイヤモンドのような宝石が発した光を機械部品とコードが通していく。
「どうですか♡」
スーパー量子コンピューターの好奇心さん(キュリオシティ)が一言一言しゃべるたびに、巨大なカットしたダイヤモンド状の部分のさまざまな色が色を変えていき光の強弱が変わる。
「どうとは?」
「わたくしの本体って、きれいでしょうか♡」
「うん、きれいだね……」
「そうですよね! わたくしも、われながらきれいだな~~~っていつも思っているんです♡」
スーパー量子コンピューターの好奇心さん(キュリオシティ)のそのセリフにあわせて、巨大なカットしたダイヤモンド状の部分が興奮したようにピンク色を中心とした光がふわわ~~と光を増していく。
「なに? 何でそんなテンションなの?」