第58話 「わたくしの、本体をお見せします♡」
「藤咲さま? 寅吉兄さんとワサビちゃんの、子供の数は?」
「ええ? いや、知らないけど……」
「12匹、すべて普通の猫です! そしてイブちゃんをふくめたメイドたちのなでなでには、すべてのニャンとあたしがメロメロです!」
「猫屋敷さん……。そこらへんは猫なんですね……」
「絵面が、すごいことになりそうでごわす!」
「では、試練は合格としますにゃん! スーパー量子コンピューターキュリオシティさん(好奇心さん)、筆頭管理者アカウント登録用の生体全スキャンログインベッドを4つ出してほしいにゃん!」
「はい♡ 了解しました♡」
富田林・イブさんにそっくりな声と言いまわしにイブさんの方を振り向くと、イブさんにニッコリと微笑まれた。
スーパー量子コンピューターキュリオシティさん(好奇心さん)の筆頭管理者アカウントの順位を、4位→近衛・芽衣(部屋にいたもう一人のメイドさん、メイド長補佐)、3位→猫屋敷・キナコちゃん(メイド長)、2位→日名川・京太郎(107年間、猫を飼っていた男)、1位→藤咲・アルヴィン・斗真(覚醒前の創造神?)に変更した。
「では、藤咲・アルヴィン・斗真さま♡ 奥に、お進みください♡」
「なに? 想像力さんの筆頭管理者アカウント変更では、そんなこと言われなかったよ?」
「わたくしの、本体をお見せします♡」
「ええ? キナコちゃんが筆頭管理者アカウント持ちになった時は、見せてもらってないにゃ!」
「藤咲・アルヴィン・斗真さまだけ、特別でございます♡」
「そんにゃ! 差別にゃ!」
「しょうがないですね~。一緒に見て良いですから♡」
「なっとくいかないにゃ!」