第57話 ウソではない、試練突破《しれんとっぱ》
「寅吉さん! クロスケさん! ミケコさん! ワサビちゃん! タキシードくん! トーストくん! ゴマちゃん! クロスケさんとミケコさんが夫婦で、ワサビちゃんと243匹ぐらいの普通の猫のこどもを生んでる! 合計244匹ぐらいのニャンを生んで、最近は避妊薬を飲んで子作りしてる! ニャンの常識では特定のニャンとだけ子作りするのは珍しいけど、ミケコさんとクロスケさんはずっといっしょに子作りしてるから人間で言う所の夫婦みたいなもの! 他のニャンを口説こうとしている夫を止めるのは、当然の権利とミケコさんは言っている! そしてタマチャンはニャンのみなさんのアイドルだが黒ニャンを目で追うくせがある関係でクロスケさんから『子作りしないか?』と誘われているが、『タマチャン、心に決めたニャンがいるから……』と言って断っている。他にもタマチャンは兄貴分の寅吉さんともオスニャンとしては一番仲がいいが、タマチャンは心に決めたニャンがいる上に発情期を抑制するためにホルモン剤を飲んでいる。その状態では寅吉さんは、発情期が来るのが苦しくって。タマチャンとなかよしでいるためにも、発情期を抑制するためのホルモン剤を飲んでいる。その関係で両親から妖力を継承した特別なニャンとして『お嬢! お嬢!』と言われてオスニャンたちにまとわりつかれていたワサビちゃんに『寅吉さん、まとわりついてくるオスニャンをどうにかしてほしいにゃ!』と言われて、タマチャンにまとわりついてくるオスニャンを追っ払うついでにワサビちゃんのまわりのオスニャンも追っ払ってたが。タマチャンはオスに毛づくろいさせないが寅吉さんとワサビちゃんは軽い気持ちでおたがいにおたがいを毛づくろいしてたので、その生活を17年間続けていたある日いつものようにおたがいの毛づくろいをしていたら寅吉さんとワサビちゃんは突然2匹ともが発情期になっていた。発情期を抑制するためにホルモン剤を、飲んでいたにもかかわらず! そしておたがいに大好きどうしになっている事にあらためて気づき、性欲のもとめるままむさぼるように子作りをした! それからは寅吉さんとワサビちゃんは、発情期を抑制するためのホルモン剤を飲んでいない! そしてタキシードくんとトーストくんとゴマちゃんは、富田林・イブさんの極上なでなでにメロメロ! だが107年の人生を普通のニャンと暮らした男、日名川・京太郎のなでなでも富田林・イブさんと甲乙つけがたい極上なでなで! あとワサビちゃんとタキシードくんとトーストくんとゴマちゃんの名前は『くん』や『ちゃん』をつけないと品物の名前のようになってしまうから、かならず『くん』や『ちゃん』をつける! タマチャンの運命のパートナーの名前は、ノストラダムス2世と言う名前の未来を予言することのできる黒ニャン遺伝子改良知性猫! なぜ今ノストラダムス2世と一緒にいないかと言うと、『創造神が覚醒するまでは、吾輩が生きていると創造神の暗殺が成功してしまうから。タマチャンと次にいっしょにいられるようになるのは、創造神が覚醒して吾輩が生き返った後にゃ!』と言われて猫又堂の商品開発部門で働きながら人間に友好的な知性をもったニャンを集めているから! その関係でタマチャンは、思わず黒ニャンをいつもいつも目で追っちゃう! そしてケットシーたちは、タマチャンの目的のじゃまをするつもりはない!」