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第56話 大変|難しい《むずかしい》試練《しれん》
「では、藤咲・アルヴィン・斗真さま！ 日名川・京太郎さま！ スーパー量子コンピューターキュリオシティ、藤咲さまの言う所の好奇心さんの筆頭管理者アカウントをかけた試練をおこないますにゃん！」
「ああ～～。それ、あるんだ？ それにしても、２人だけ？」
「はい！ 意志力強度の関係で試練を受けるなら、お2人だけで良いですよ？」
「初耳でごわす！」
「俺たちの、あの努力って……」
「言ってなかったかにゃ？ うっかり、うっかり！ てへ♡」
「それで、試練って？」
「大変難しい試練なのですが、『ニャンをもてなす心の習得』をしていただこうかと思いますにゃん！」
「ええ？ それ、もう習得した！」
「え？ 藤咲さまたちには、簡単すぎましたかね？ では、2本しっぽのケットシーを1対1で『満足にゃ！』との言葉を引き出していただきます！ これは難しいので、どちらか1人の成功で合格としますにゃん！」
「『満足にゃ！』の言葉も、引き出したにゃ！」
「ええ？ では……」
「『大満足にゃ！』の言葉も、引き出したにゃ！」
「えええ？ では試練の方向性を変えて、ケットシーたちとおしゃべりでもして打ち解けて来てくださいにゃん！」
「それもした！ さっき富田林さんが、『さっきゴマちゃんの発案で、斗真くんと呼ぶ事にきまりました♡』って言ってたでしょ？ 今僕の事をケットシーたちは、『斗真くん』って呼んでるから！」
「藤咲さま？ いくら何でも、都合がよすぎます！ ウソはよくないですにゃん！」
