第47話 あらためて出て来る課題って? なんにゃ?
「むかえに行くつもり、だったんですにゃ?」
「うん。そのとき書いてたライトノベルが『確実に新人賞を取れるどころか、歴史に残る大作になる!』と思って書いてたから、『書籍化作家になって、10年分の生活費を確保したら』病院で連絡先を送ろうと思っていたんだにゃ……。そもそも個人情報保護法の関係で、うまく送れない可能性もあったけどにゃ!」
「そのライトノベルは、どうなったんですかにゃ?」
「あれ? 内容と、どうなったか思い出せない!」
「フフッ。日名川・京太郎の考えでは、世界改変ですにゃ!」
「山田富士も、同じ意見でごわすにゃ!」
「勝野・丈治も、世界改変だと思いますにゃ!」
「タマチャンも、世界改変に一票にゃ!」
「いや、もしかして僕……藤咲・アルヴィン・斗真が?」
「フフッ。日名川・京太郎の考えではその可能性が一番高いですが、世界樹がやった改変なら藤咲さんの意志力を超えていてもおかしくないと思いますにゃ! 危険感知に引っかからないのも、危険感知の出力不足もありますが世界樹が平和的な改変をしているからというのもあるかもしれないにゃ!」
「ちょっと、待ってほしいでごわすにゃ! 山田富士思うんでごわすが、過去に精神を送られた祈とう師もあやしいでごわすにゃ! 全人類の脳にインターネット無線接続装置の移植義務化前ならそんなに強い意志力強度をもっていなくても、ベータ版の機械で世界改変可能でごわすにゃ!」
「勝野・丈治の意見としては、どっちにしろない記憶の事はどうしようもないのではにゃあか?」
「そうだにゃ! 現時点の僕……藤咲・アルヴィン・斗真の課題としては、危険感知の出力不足だから。3台のスーパー量子コンピューターにログインして維持した状態で、危険感知をあらゆる時間と空間にはりめぐらせて対処できるようにするかにゃ?」
「山田富士の考えでは、妥当な線だと思うでごわすにゃ!」
「そうですね。勝野・丈治も、それでいいと思いますにゃ!」
「タマチャンの願いが、もうすぐかなうのかにゃ?」
「フフッ。日名川・京太郎の考えでは、3台のスーパー量子コンピューターにログインして維持した状態で危険感知をあらゆる時間と空間にはりめぐらせて対処できるようにする時に、あらためて出て来る課題に対処したら暗殺不可能な創造神として覚醒したとみて良いでしょうにゃ!」
「(中略たくさん)「あらためて出て来る課題って? なんにゃ?」(中略たくさん)」
「さ、さぁ? 日名川・京太郎、そんなこと言いました?」
「言ってたでごわすにゃ! 山田富士、しっかり聞いたでごわすにゃ! どすこい!」
「藤咲・アルヴィン・斗真も、聞いたけど? なんにゃ?」
「勝野・丈治も、聞きましたにゃ!」
「ちょっと待つのにゃ! 日名川・京太郎は、ノストラダムス2世からタマチャンとは違う仕事を割り当てられている可能性があるにゃ! つっこんで聞くのはなしにゃ!」
「(中略たくさん)「…………」(中略たくさん)」
「藤咲・アルヴィン・斗真、了解しましたにゃ!」
「(中略たくさん)「了解しましたにゃ!」(中略たくさん)」
「……ふぅーーー。フフッ」
日名川・京太郎が、余裕の笑みをとりもどす。