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第36話 7匹の猫たち?



「ちょっと、待つのにゃ!」

 猫屋敷ねこやしき・キナコちゃんのいるメイド総合トレーニングセンターのとびらの前にたむろしていた7匹の猫?たちの真ん中にいた4本しっぽのちゃトラ猫?がすっくと立ちあがって左腕をふるい、光る巨大爪斬撃きょだいつめざんげきを飛ばし目の前のアスファルト道路に軽自動車サイズの5本指のつめふかくえぐれたあと付けた(つけた)


 ちなみに、僕たちは日名川ひながわ京太郎けいたろうが半径5メートルの範囲はんい降らす(ふらす)の桜の花びらの中だ。


「ええ? 何で好戦的なの? 猫屋敷ねこやしき・キナコちゃん!」


「誰がキナコちゃんにゃ! 吾輩わがはいは、キナコちゃんの兄の寅吉とらきちにゃ! ちゃんと、股間こかんを見て確認するのにゃ!」


「ええ? ケットシー的に、マナー違反なのでは?」

「ああ、ケットシーの鉄板ネタの事を言っているのにゃ? よく考えるのにゃ! ゲヘゲヘゲヘ(下品な感じの笑い)なんて笑い方するにゃつなんか、どこにいるのにゃ!」

*注意→「ゲヘゲヘゲヘかっこ下品な感じの笑いかっことじる」、と言っています。


「ええ? 完全にネタなの? タマチャン?」

「まあ、はだかでいるケットシーの股間こかんを見るにゃは言いがかりに近いからにゃ! でも、配慮はいりょしてくれてもいいのにゃ!」


「そうなんだ? ………………。じゃあ用はないので、こことおりますね?」

「こら! とおるんじゃ、にゃい! おみゃあたちはニャンの希望の星キナコちゃんから、スーパー量子りょうしコンピューターキュリオシティ(好奇心こうきしんさん)の筆頭管理者アカウントを奪おうとしていると聞いているにゃ! 吾輩わがはいたちが納得なっとくするまで試練しれんをあたえるのにゃ! まずは、猫じゃらしをくばるのにゃ!」


 2本しっぽのサビがらメスケットシーがタマチャンとイブさん以外の、僕をふくめた仲間たちに人数分の猫じゃらしをくばる。


「さあ! かかって来るのにゃ!」

「じゃあここはこの俺、一番槍いちばんやり勝野かつの丈治じょうじまかせてもらおうか!」


 勝野かつの丈治じょうじ無造作むぞうさに2本しっぽのサビがらメスケットシーの前10センチに出した猫じゃらしは、0.1秒もかからずに2本しっぽのサビがらメスケットシーにハシッ!と止められた。


「このにゃぬけ! そんにゃことで、ニャンをもてなせるか! 不合格! 出直して来るにゃ!」


 勝野かつの丈治じょうじが、肩を落としてもどってくる。

「あんにゃの……どうすれば……」


「フフッ、言葉がうつっていますよ? 勝野かつの丈治じょうじさん? あれは、猫じゃらしを前に出す予備動作を見て止められたんです。こっちも予備動作を意識して対処すれば、猫じゃらしをふるぐらいできるはずです! 今度は僕がやってみます!」


 と言って日名川ひながわ京太郎けいたろうが出て行って無造作むぞうさに2本しっぽのサビがらメスケットシーの前10センチに出した猫じゃらしは、0.1秒もかからずに2本しっぽのサビがらメスケットシーにハシッ!と止められた。


「おみゃあもきゃ! このにゃぬけ! そんにゃことで、ニャンをもてなせるか! うすにょろ! 不合格! 出直して来るにゃ!」


「あれれ? おかしいですね? こんなはずでは?」


挿絵(By みてみん)


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