第26話 猫屋敷《ねこやしき》・キナコちゃんからの伝言
「うう~ん?」
目が覚めてベッドから起き上がると、前髪をいつもの3分の1にカットし頭の左側に造花のスイトピーの髪飾りを付けた専属メイドロボのイブさんが部屋の窓にかかったカーテンを開けて朝日を入れてくれた。
「あれ? この部屋……窓なんてあったっけ?」
「深夜に追加されたようです♡ 藤咲さま♡」
「え?」
「わたくしは、藤咲さま専属メイドロボのイブでございます♡」
「うん。それは知ってるけど? なに?」
「わたくし頭脳に小さい量子コンピューターを使っておりまして疑似的な意志力強度が世界改変から自己防衛をしたらしいのですが、藤咲さまに解っていただきたくて♡」
「ええ? 世界改変されたの?」
「はい♡ 惑星開拓宇宙船ノアが、隔離惑星開拓宇宙船準備村ノアに改変されております♡ それについてスーパー量子コンピューターキュリオシティ、藤咲さまの言う所の好奇心さんの筆頭管理者アカウント持ちにしてメイド長の猫屋敷・キナコちゃんから伝言が届いています♡」
「猫屋敷・キナコ?」
「はい♡ タマチャンと違ってキナコちゃんはキナコが名前ですが、キナコちゃんと読んであげないとすねちゃいますよ♡」
「それで? それが伝言ではないよね?」
「はい♡ 『3台のスーパー量子コンピューターの筆頭管理者アカウントの持ち主の試練を受けて藤咲・アルヴィン・斗真さまの名前で3台のスーパー量子コンピューターの筆頭管理者アカウント持ちになって、スーパー量子コンピューターのデータをフルに活用して世界改変の復元をしてログアウトせずにログイン状態を維持して敵の世界改変から惑星開拓宇宙船ノアを意志力強度で防御して欲しいニャン!』だそうです♡」
「ええ? そんなこと、可能?」
「はい♡ 藤咲・アルヴィン・斗真さまに出来なければ誰にも出来ませんし、サポートするためにみなさんリビングでお待ちですよ?」