第24話 最初の一文字
「いやいや! 無限は言い過ぎたかも? それに日常生活を送りながら話を考えてると注意力散漫になったりその時話している人のことを笑っていると思われたり怒っていると思われたりするから、出来るだけそう言うネタ出しのしかたはしないようにしてるんだよ?」
「じゃあどうして、ネタが無限に出るの!」
「ああ~~。算数とかで基本の解き方を聞いただけで応用を含めて100点取れたから、理数系の論理的思考に適性があるから問題解決能力が高いのかも?」
「それって、どの程度ですか?」
「連立方程式を暗算で解いて、クラス単位では2番目に手を挙げる人の10倍はやく手を挙げれるぐらいかな?」
「他には、どんな話があるでごわすか?」
「僕が高校生だった1990年~1992年ごろのヒートアイランド現象の概念がなかったころに、冬のストーブを見て『このストーブの熱も、周囲の気温をあげるしね』と言って周りの人たちに笑われたりとか」
「その他にもあるの?」
「うん。フリーター生活からの一発逆転をねらって新聞奨学生をしながら小説家の学校に通った2009年~2011年ごろ『夜に雲が出ると、昼間の熱が宇宙に逃げていきづらくなる』と言って、自称理系大学中退の子に大笑いされた上に何度もマウントを取る理由にされて粘着されたりとか。僕も自分の持論のすべてが正しいとは言わないけど考えもせずに大笑いされて地動説を引き合いに出されて何度もマウントされて粘着されると、『ああ、だから理系大学中退か。自分の頭で考えると言う理系の素養がない所を見ると、全部暗記で乗り切ってきた無能なんだな』と思ったもんだよ」
「藤咲・アルヴィン・斗真さん? 自分が大学卒業してるからと言って、大学中退をバカにするのはどうかと思いますよ?」
「いや僕、高卒だよ? サインコサインタンジェントが出てきたときに手の形で答えを出すと言われてもいつも通りそれもふくめて暗算で解こうとして失敗したままあらためて勉強をしないまま放置したから、理系科目だけの受験でも現役合格出来るほどの成績じゃなかったからね」
「それは、もったいないでごわす!」
「うん。僕ももったいないと思ったから大学へ行こうとしたんだけど父親が、僕が進学クラスにいたと言う事実すら僕の妄想だと言って今はお金がないから1年社会人をした後なら大学へ行ってもいいとか言い出して。社会人を2年半して会社をやめた時には、父親は新築の家を建ててたんだよ? それでも僕がもったいないことをした分だけの勉強をしようとしたんだけど、最初の一文字を書く事すら難しくてね」