第1話 これ以上の世界改変はゆるさん!
藤咲・バッファロー・斗真には、三分以内にやらなければならないことがあった。
『全人類の脳にインターネット無線接続装置の移植が義務化されてちょうど1年目の今日、世界中のスーパー量子コンピューターの一般インターネットへの開放が始まります! 第一弾は、★★★大学の午前9時から始まります! 次は今日のお天気です! 今日は全国的に晴れ、ところによって全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れが現れるでしょう!』朝食を食べながら見ていたテレビのニュース番組を見て、僕はとうとう来たかと電車の時刻表を確認しパンをくわえて家を飛び出し3分後に出発する地下鉄に飛び乗った。
全人類の脳にインターネット無線接続装置の移植が義務化されてから、世界は文字通り変わった。
不変だと思われていた物理法則は、人間の意志力と情報処理能力のかけ算で変容する不確かな夢のようなものだったのだ!
その情報処理能力は、インターネット接続されたコンピューターサーバーで劇的な変化を起こした。
150才の老人は、若返り20才の外見になり。
どこからともなく、バッファローの群れがあらわれる。
まあ、【天翔けるバッファロー座】の僕にとってはえんぎ物だが……。
この様に今はまだ世界の改変はささやかなものだがスーパー量子コンピューターが一般インターネットに開放されると世界は夢と現実の区別がなくなるだろう、それを僕……いや俺が食い止めなければ……。
ちなみに150才から20才の外見に若返った老人とは、俺の事だ!