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ドアマット悪役令嬢はざまぁと断罪回避を逆境の中、成功させる~私はいませんでした~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
第三弾:ドアマット悪役令嬢、ドン底からのハッピーエンドの物語

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22:ふにゃふにゃ状態

 まさかのセルジュの真の姿なのか、変身した姿なのか。とにかくそれは私の知るブラックローズだったのだ!


 これにはとにかく「びっくり!」だったが、ブラックローズ……セルジュは催淫効果が効いて、ふにゃふにゃ状態。まさにまたたびを得た猫そのもので、どれだけもふろうが嫌がらない。盛大に可愛がり、そのまま公爵邸の部屋で一緒に暮らしていた時のように、抱っこして寝てしまった。


「うん……」


 まだ夜明け前に目覚めると、セルジュは……ブラックローズは、すやすや寝ている。そこでグラマラス美女三姉妹の侍女に入浴の準備を頼み、普通の石鹸を用意してもらった。


(バニラの香りを落とさないと!)


「殿下ったら、あのお姿をアマレット様に披露されたのですね! 人間界に行く時はあの姿で、魔力はほぼ封じた状態なんですよ!」


 スティに言われ、なるほどだった、


「昨晩は相当なご寵愛だったのですね! あのお姿ですと、魔力の流出もないですから。お疲れの時はお城にいても、あの姿になられることも稀にあるんですよ」

「本来の姿が猫……というわけではないのね?」

「殿下は正真正銘、人型です! ただ、普段のお姿の殿下は、有り余る魔力がオーラのように漏れでていると申しますか。でもあのブラックキャットの姿になると、魔力封じがかかるので、魔力が漏れ出ることなく、温存できるんですよ!」


 これについては「なるほど。そういうメカニズムだったのね」と思う。そして昨晩、セルジュは大ハッスルで魔力を想像以上に使い、ブラックキャットの姿で休んでいる……という理解をグラマラス美女三姉妹の侍女たちはしたようだ。


(でもそれだと魔力が大してないという誤解する人もいるのでは?)


 なんとなくセルジュの名誉のために、私が猫好きなので、あの姿になってもらっただけであり、魔力に問題はないと伝えると……。


「まあ、あのお姿で!?」

「殿下、すごいですわ!」

「さすが殿下!」


 何やら変な誤解をされているが、私の入浴は完了する。


(さっぱりした石鹸の香りしかしないわ。もうこれで大丈夫ね!)


 バスルームを出るとセルジュがトロンとした表情で目覚めている!

 その表情を見ると、どこかブラックローズを思い出し、私の相好は崩れそうになる。


(あんなに猫をモフったのは初めてだわ。たいがい、途中で逃げられる。猫は気まぐれだから)


 本当はブラックローズも逃げたかった(?)かもしれないが、とにかく催淫効果でメロメロ状態だっただから、成すがままだった。


 思い出し笑いをしそうになったが、セルジュがベッドで上半身を起こした瞬間。

 心臓がドキーンと反応することになる。


(人の姿に戻っているけど、は、裸!?)


「殿下も入浴されますか! お手伝いいたしますわ!」


 グラマラス美女三姉妹の侍女は、セルジュの裸に興奮して、大喜び!

 私は、芸術作品にすら見えてしまうセルジュの上半身裸に息を呑むばかり。


「殿下、遠慮せず、どうぞ、どうぞ!」

「いや、入浴は自分で」

「そう言わずに、殿下〜!」


 グラマラス美女三姉妹ににじり寄られたセルジュは、自らローブを取り、あっという間にバスルームへ消えて行った。


 ◇


 セルジュが入浴中に、グラマラス美女三姉妹の侍女には、朝食を用意してもらおうと思った。


 でもようやく夜が明け始めたばかり。


(料理人を急かすのは申し訳ないわ)


「エリー、厨房に案内してもらえるかしら? 私、朝食を作るわ」

「え!? アマレット様が作られるのですか?」


 こう見えても前世では自炊派だった。

 なぜって? それは……ボンビーだったから!


 ということで厨房に連れて行ってもらったが、最初は……魔の国の洗礼を受けることになる。


「人間界で手に入れた食材は氷室にしまわれているそうです」

「わかったわ。取りに行きましょう」


 そこで向かった氷室は、さすが一国の王が所有する氷室なだけあり、広々と大きく、そして――。


「こ、これは……!」

「あ、これはバジリスクの肉ですよ! アマレット様のおかげで大量に手に入り、昨日の昼食会で使いましたが、まだまだあります! 本当に、ご馳走様です!」


 メディにそう言われても私は半笑いするしかない。

 何せあの時、私は……捕食されそうになっていたのだから……。


「これは……っあっ!」

「これはフェアリービーと言われる魚類の仲間です。こう見えて凶暴なんですよ」


 見た目ウーパールーパーのような魚が、ホルマリン漬けみたいに瓶詰にされ、氷室に保管されていると思ったら……。


「!!!!! こ、これは!?」

「そちらはマンドラゴラです。気絶させてこの氷室で保管していますが、起こすとものすごい叫び声をあげます」


 根の部分が白カブみたいだが、それがムンクの叫びみたいな顔をしている……!


 ということで氷室は魔族の食料を目の当たりにするいい機会であり、私は何度も絶叫を我慢することになる。でもそうすることでベーコン、ソーセージ、チーズ、キャベツを氷室から調達。さらに厨房へ行くと、カレーパウダー(ミックススパイス)と卵を発見し、さらに……。


「アグネス様が焼いたパンの残りもあります!」


 スティにそう言われた私は、フォカッチャのようなあのパンを使った朝食を思いつく。


「アマレット様、何を作るのですか?」

「フォカッチャサンドを作るわ!」


 キャベツをザクザクと切り、カレーパウダーと炒める。同時進行でソーセージも火を通す。フォカッチャは温めなおし、カレー風味のキャベツとソーセージをサンド。さらにベーコンエッグも作ってしまう。


「わあ、とっても美味しそうな香りがします!」

「そちらが目玉焼きというのですか? 確かに目玉みたいですね!」

「そのパンからは、何ともスパイシーな香りがします……!」


 人間界の料理をあまり知らないグラマラス美女三姉妹は興味津々。


「多めに作ったから、三人とも食べて見るといいわ」

「「「本当ですか!!!」」」


 見事に声が揃った三人は、フォカッチャサンドとベーコンエッグを口に運ぶと……。


「美味しい!」と絶賛してくれた。


(せっかくだからセルジュにも食べてもらいましょう!)


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