放送鬼ごっこ
「し、し、し、し、し、」
町中のサイレンから、無機質な声で放送が始まる。
早く、早く見つけないと、奴が出てくる!
私は辺りを見渡し、探し始める。
早く見つけて離れないと、奴に食い殺される。
「ししししししし」
放送がどんどん早くなっていく。
「ぎゃあああ!」
奴だ!どうやら信号から出てきたらしい。
このゲームで分かっている事は3つだ。
1つ、放送は五十音の中から、ランダムで1つ選ばれれる。
2つ、選ばれた五十音から始まる、ものから奴は現れる。
3つ、奴は人間を食うと消えて、数分後放送が始まる。
「ま、ま、ま、ま、ま、」
放送が始まり、”ま”から始まるものを探す。
窓、マンホール、漫画、松ぼっくり....
大丈夫だ、ここには”ま”から始まるものはない。
「ままままままま」
大丈夫、大丈夫だ。
あ、
って言う夢を見たのですが、残念ながら作品に昇華できるほどの腕前がありませんでした。どなたか、書いてくれると嬉しいです。