0話 プロローグ
全然話進まないと思いますがのんびりと楽しんでください!
チリリリ・・・カチッ
けたたましくなる目覚ましで目を覚ました。
俺の名前は南雲綾斗。沖縄県の田舎に住む普通の高校生だ。
特にこれと言った特技があるわけでもなくかといって悪いところもない。
驚くほど平均的なのが俺だ。だから別にいじめられることもなく自分の中では満足した高校生活を送っている・・・つもりだ。
ただ1つ足りないとするなら彼女がいないことが少し悲しい。
だってそうだろ?普通の高校生なら彼女や彼氏が欲しいお年頃なのだ。
まぁ俺は女子とは無縁だったから若干あきらめているんだが。何と悲しいことかわが青春。
そんなこと言っているうちにもう登校時間だ。
俺が通っている高校は真邦学園という。沖縄県内では有名な進学校だ。
俺も入学試験を受けるときはかなり死ぬ気で勉強をしていた。
今は、まぁ・・・察してくれ。
最初は正直真邦に行くつもりなどなかった。
なのになぜ入学したか?
そんなの数少ない友達が行くのを知ったからに決まってる。
1人目は俺の幼馴染の鷹月黒羽。
短く整えられた黒い髪。透き通るような美しい肌。そしてなんといってもあの身長のわりに大きく膨らんだ胸。あんなの男からすれば凶器だ。
しかもその上優しくって人懐っこい。そんなのモテるに決まっている。
毎月2~3人に告白されているのに誰とも付き合わず、振るときも笑顔で振ることから笑顔の処刑者といわれている。
「よっ!おはよ、綾斗!」
「ああ、おはよう」
2人目がこの朝から笑顔振りまいてくるこの男。名前は真田将継。
こいつに関してはもう非の打ち所がない。
顔もよし、性格よし、頭もよければ運動もできる。
こんな奴がモテないはずもなくまぁ朝から女子たちがキャーキャー歓声を上げる。
それに笑顔で答える将継。もうマンガの中の主人公みたいなやつだ。
3人はおんなじクラスでかなり仲がいい。いつも昼食はこの三人で食べている。
今日の弁当何かな?
「やべっ!もう予鈴なりそう!」
俺たちは急いで走った。
俺と将継が予鈴ぎりぎりに教室に駆け込む。なんとか遅刻は免れた。
俺と将継が座席について予鈴が鳴り始めた瞬間、突然大きく揺れ始めると教室の中がまぶしいほど光り始めた。みんな悲鳴を上げながら目をつむっていた。