76話 えっ、会ったことあるデス?
投稿期間が開いたので、第3章これまでのあらすじ
・アルヒド王国に到着、キングキング陛下と謁見。ファンキーロイヤルジジイと呼んで指名手配かけられる。
・ギルド本部でビキニアーマーの痴女、アマンダ本部長と会い、おっぱい万力で死にかける。
・純朴村娘ロリのリアンちゃんから「ポチを探して!」とクエストを頼まれる。なぜか立ち聞きしてた家康が合流。
・ご飯を食べつつ会議。どうやらリアンちゃんのペットであるポチはワオルフっぽい。お昼休憩のため、一度ログアウトする。
・引きこもり総理の裏切りにあい、ロブハンメンバーがAFOを入手したことを聞き、メンヘラ(サタン)からメール「AFOやってるの」。
・家康についてきた子系子とイチャイチャ。家康が紹介したい娘がいると連れてきたのは……金髪天使ロリ!?(ミカエル嬢)
・再びご飯を食べつつ会議←イマココ
「え、ええっと、ミカエル? さん?」
衝撃の新ロリータ登場があってから、俺達はまだ食堂にいた。再度テーブルをみんなで囲み、ミカエル嬢との交流を図ろうとしているわけだが、当のミカエル嬢はこの通り……。
「……」
俺の声に一瞬だけ反応するものの、サッと視線を外してパンに齧りつく金髪天使ロリ。家康が言っていたように、かなり人見知りのようだ。
この反応は俺に対してだけではなく、エイミーさんや子系子、連れてきた家康にすら同じ対応である。筋金入りだね。
「……」
それでも逃げたりログアウトはしないため、完全に拒絶はされていないようだが……いったい家康くんは、このミカエル嬢をどうするつもりなのかな?
「もちろんクエストに連れていくぞ!」
大きく手を挙げて、とても元気な大声で答えてくれた。コイツは正気なのか?
「誰もマトモに喋れないんだぞ?」
「ハッハッハッ! 彼女は外国人でな! 人見知りな上、日本語で会話するのが苦手なのだ!」
「致命的じゃないか!」
コミュニケーションが難しすぎる!
しかし、外国人ね。ぱっと見は天使の部分に注目しがちだが、よくよく見てみると輪っかや羽が無くても天使のようにかわいらしい。
年齢はおそらく10歳前後で、身長は130cmを少し超えたくらいだろうか。フランス人形のように整った顔立ちと、綺麗に澄んだサファイアの瞳。絹糸のような細く柔らかい金髪が腰まで伸び、真っ白なワンピースの上でサラサラと踊っている。
誰が見ても一目で天使だと認識するこの天使力。外国人とは言え、さすがにここまでかわいいわけないよな。まさか天使の輪っかや羽以外、現実から変えていないなんてことは無いよな。さすがにキャラクタークリエイトに10時間かけたんだよな。なにか言ってくれよエンジェル。
「……」
じっとミカエル嬢を眺めるてみるも、無言でパンをチビチビと食べ続けている。無視されて悲しいが、その姿は小動物のようでかわいらしい。
「オレも現実で会ったことはないが、父君が言うには『まさに天使のようである』と!」
「ゲームの中で本当の天使になっちゃってるんだけど……って、父君?」
この脳筋が人を紹介するのはおかしいと思っていたが、まさか現実での繋がりなのか。基本的に人を呼び捨てにしている家康が、ミカエル嬢とか呼んでいるのもおかしい。
「父君にはいつもお世話になっているからな! 同じゲームをやるということで、ミカエル嬢の世話を頼まれたのだ!」
「なるほど」
娘の世話を家康に頼むとは、父親もなかなかのチャレンジャー。どう考えても教育によろしくないと思うんだが……。
「家康さまは良くも悪くも、誰に対しても全力でぶつかりますから。人見知りなミカエルさまにとって良い影響があると、お父様も考えたのではないでしょうか」
「ハッハッハッ! まるで会話できていないがな!」
胸を張って大声で笑う家康。どうしてこんなに自信満々に情けないことを言えるのか。脳筋の思考回路を研究すれば、世界の引っ込み思案たちを助ける薬が開発できるかもしれない。
しかし、どうしたものか……。
「あ、あの」
どうやってコミュニケーションを図ろうかと頭を悩ましていると、急にどこからか舌足らずなハイトーンボイスが聞こえてきた。
蚊が鳴くほどの小さな声だったため、発生源を特定できないが、確かにかわいいロリータボイスが聞こえたはずだ。
キョロキョロと声を発した人物を探していると、パンを食べ終えたらしいミカエル嬢が、俺を真っすぐ見つめていることに気が付いた。
まさか……今のハイトーンロリータボイスはミカエル嬢!?
「ど、どうした?」
「あの、会ったことあるデス」
綺麗なカタコトという、ある意味で器用な日本語だ。テレビで見る沖縄の海のような澄んだ瞳に、俺はなんだか吸い込まれそうな気分になった。
いや、いまはそんなことよりも……。
「え? 俺と会ったことがある?」
しばらく見つめても目を逸らされないことから、きっと俺のことだと判断したわけだが、どうやら俺はミカエル嬢と会ったことがあるらしい。コクリと頷かれてしまった。
さすがにこんなにかわいい天使と会っていれば、忘れるはずないんだが……もしも忘れていたら鶏以下の記憶力と言っていいだろう。
「鶏をなめないでください。『霊長類に匹敵するコミュニケーション能力を持っている』とも言われているんですよ!」
鶏幼女が何か言っているが、スルーだ。
うーん、天使キャラ……天使……ダメだ。全く記憶がない。アバターが全く違う別ゲーとかかな?
「はじまりの町、6日前」
「6日前……AFOのサービスが開始してすぐか」
まだこのゲームもリリースされて一週間というところ。なんだか濃密すぎて、リリース初日なんて遥か昔のように感じてしまうな……。
しかし、初日に会ったのなんて……アンナイシーノさんとレナードさんとジジイくらい……。
「ぶつかった、HENTAI、曲がるとき」
変態だけ無駄にネイティブな発音だ。外国でも変態ってそのまま言うんだろうか。
「って誰が変態やねん!」
全くもって失礼な話だ。イギリス人も嫉妬するほどの紳士である俺が、そんな覚え方をされる出会いなんて……。
あれ? 待てよ?
『ひ、ひたひ~……』
『き、君はもしかして俺のエンジェル!? ヘ、ヘヘッ……お嬢ちゃん、あそこの道の脇でオジサンとイイコトしないかい?』
『ひゃぁ! ぎょ、ぎょべんばぱい~~~!』
『なんだったんだいったい……』
……あっ!
「まさか!? 謎の魚雷天使美幼女転校生!?」
投稿期間がかなり空いてしまいました……本当にごめんなさいm(__)m
仕事も落ち着いたので今日から投稿を再開します!!
詳しくは活動報告に書いたので、そちらをご覧ください。
ひとまず今週(?)は土日月で3連続投稿します




