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第17話 異世界、傾向と対策(傾向)。

すみません、序章(プロローグ)が予定より1話分伸びます。本編開始は、次々話からになります。次話は「異世界、傾向と対策(対策)。」になります。

 転移早々、いつもの清涼飲料水を用意して仕事部屋のパソコンを前にする。固形型完全栄養食品ももちろん用意している。早速、異世界についての内容を箇条書きにしていく。まずは自己設定からメモ帳ソフトで羅列してみる。


 氏名(名・姓):アタール・タカムーラ

 年齢:22歳(もうすぐ23歳)

 生年月日:暦未知のため未決 日本では8月16日生まれ。

 人種:人間(異世界での表現方法はまだ不明)

 性別:男性

 出身地:ジャーパン皇国(大陸名不明・位置不明 皇帝が治める国)

 言語:ファガ王国と同じ(結界守の村以外の場合)

 身分:平民

 職業:駆け出し商人(取扱商品などは未決)・旅人(ジャーパン皇国に帰る旅)

 信仰・宗教:特になし

 住所:不定

 学歴:未決

 趣味:未決

 特技:未決

 魔法:使える(告知する使える範囲は未決・結界守の村では、使えなかった設定)

 家族構成:独身、ひとり暮らし(故郷で、父・母・祖母・姉:嫁ぎ済み)


 こんなものだろうか?未決部分は後ほど決めるが、幼馴染とかそういう友達関係のようなものは特に積極的には構築していないので一覧にはないし、説明することもないだろう。


 おおよそソーシャルネットワークサービスなどで掲示する内容については網羅したつもりではある。天涯孤独というのも、なんだか少しあこがれる設定だけども、きっと話しているうちにボロが出るだろうから、現実の限りなく現実に近い設定を用いることにした。


 とにかく、住民登録などのファガ王国の詳細な制度などがわからないので、このあたりであろう。今後必要な情報があれば、逐一追加していくことにする。しかし、駆け出し商人はいいとして、旅人は果たして職業なのだろうか・・・。


 次は魔法や魔石(魔法石)、魔道具について。僕は転移時の魔法能力獲得と魔法大全のおかげで、詠唱や呪文にとらわれず魔法を創造できるようなので、一般的な魔法とそうでないものを認知しておく必要があると思う。


 エンチャントや魔道具についても同じ。また、自己使用の魔法はどの程度のものが可能か、また発現条件などは検証が必要だと思っている。


 また、そもそも結界守の村のサシャさんに聞いた、魔法使いの割合なども怪しい。あの村は来訪する商人以外とのコミュニケーションがなされていない気がするので、あまり参考にしないようにしよう・・・。


 もっとダフネさん一家のような一般人からの情報収集の必要性を痛切に感じる今日この頃。そういや、日本でもできる人って、認識が少し一般人と違う気がするもんね。早速メモしていこう。


 異世界で認知されている魔法等

 トランスレート:発声言語の翻訳魔法(エンチャント魔道具あり)継続魔法。期限不明。

 アイスウオーター:冷たい水を出現させる

 クリエイトウオーター:水を出現させる

 エンチャント:いわゆる付与魔法

 リーディング:文字解読用の翻訳魔法(結界守の村のみで確認)

 ライティング:文字執筆用の翻訳魔法(結界守の村のみで確認)


 魔法大全(2000年以上前の古代魔法の本)に掲載されている魔法

 リペア:物を修復する魔法

 セービング:物の品質状態を維持する魔法

 デュプリケート:物品を複製する魔法

 アンドゥ:物品の状態を最初に認識した状態に戻す魔法

 インベントリ:いわゆる収納魔法。容量不明

 テレポート:転移魔法

 ファイア:未確認だけどなんとなくわかる

 クリーン:未確認だけどなんとなくわかる

 フリーズ:未確認だけどなんとなくわかる

 ブレンド:未確認だけどなんとなくわかる


 創作した魔法

 呪文なし:清涼飲料水のキャップを閉じると中身が満タンになる。

 呪文なし:透明化

 ホットウオーター:暖かい水(お湯)を出現させる。温度は自在。


 創作魔法:できなかった魔法

 呪文なし:時間転移いわゆるタイムトラベル


 魔法石・魔石

 魔力チャージの魔法石

 トランスレートの魔法石

 嘘発見の魔法石


 魔道具

 結界の魔道具:実物は見てはいない。別途魔法石に魔力チャージが必要。

 水がなくならない水袋(自作:クリエイトウオーター魔法付与)

 インベントリ布袋(自作:インベントリ魔法付与)

 コンデジ:写真を撮る魔道具として提示

 スマホ:時間を表示する魔道具として提示

 バイク:(2輪で走る乗り物の魔道具)未提示

 車:(4輪で走る乗り物の魔道具)未提示


 魔法関連については、頻繁にメモを更新する必要があるだろう。簡単に発現する魔法と希少魔法、そして創作魔法などについて、それぞれ分類して、人前で使う場合の注意点なども、今後注釈として追加する必要があると思う。人外として恐れられたくはないし、そういう超人的才能に対しての取り扱われ方がまだわからない。


 後でメモを作るが、魔法が使える世界の割に、あまりにも文明の進歩が遅いと思うのだ。異世界系の物語などを読んでいていつも違和感があるのはそこだ。けっこうな魔法が認知されている割に、紙程度のものがなかったり、火薬なんかもなかったりするんだよね。


 ただ、この世界での魔法は、僕が確認しているものだけならば、かなりセコイというか、冷たい水出すだけで驚かれたりするし、攻撃に使えるとか、怪力になれるとかの魔法はまだ確認していないので、最低限一般人が認知している魔法だけでも知っておく必要があるし、文明の程度も調べておく必要がある。でないと気軽に魔法使えない。


 ということで、今度は異世界の国や制度、歴史について。サシャさんから聞いた話では、ファガ王国は建国して600年程度になるという。それでいて、文明は地球の中世ヨーロッパ程度。先ほども思ったけど、あまりにも進歩が遅すぎだ。


 逆に古の魔法の時代である2000年前には、古代遺物アーティファクトと呼ばれる、現在の異世界ではかなりのオーバーテクノロジーである魔道具などが制作されていて、それが出土し利用されていたりするわけで、このあたりは、まだ読んでいない書物を紐解く必要がある気がする。


 文明という意味では、地球で認識されているよりも歴史が長いし、今のところ平和そうでもある。でも、文明進歩がないのは、平和な時代が長いからだろうか?ないとは思うけど、実際にはあまりに圧政がひどくて、一般市民が無気力であることも否めないと思う。とにかく要調査項目が多い。


 異世界名:不明

 星の形状:不明

 恒星の名前:不明

 衛星:ひとつ確認済み

 環境:今のところ地球とほぼ同じ

 時間:地球とほぼ同じ

 暦:不明

 天候等:不明

 人種:人間種(呼称は不明)、亜人種:エルフ・猫耳(呼称は不明)

 現在滞在中の国名:ファガ王国 建国後600年程度

 国王名:不明

 政治形態:(おそらく)専制君主制だが、未確認

 文明程度:中世ヨーロッパ程度

 法制度:不明

 婚姻制度:不明

 奴隷制度:あり

 教育制度:不明(貴族や商人は家庭教師を雇う)

 人口:不明

 地方領数:不明

 貴族階級:公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、他に民爵あり。

 平民階級:不明

 税制:税務官の調査により、推定した収入への課税2割。領地により変化。詳しい徴税制度は不明。

 魔物:いる

 魔界:ある


挿絵(By みてみん)


 今知っているのは、まだ詳細調査した結果ではないので、このあたりは詳しく知りたい。今後コミュニケーションをとる場合に、必要な事項だと思う。


 いきなり無礼打ちとかいやだし。いくら専制君主制であるとはいっても法的なものはあるだろう。じゃないと、うかうか生活していられない。長い年月王国が続いているというのだから、その辺りはマトモであろうことを願う。


 次は生活に密着するであろう、現在滞在している領地に関して。もしかして法も国法とは別に、領地別にあるかもしれない。結界守の村の非課税制度とかも、領地が国に肩代わりしているのか、国自体が非課税にしているのかわからないもんな。


 あと、あくまで現代日本での知識を基にはしているが、国や領などの軍維持費やインフラ整備なんかをたった2割の税金で賄えるのだろうかという疑問もある。低報酬や報酬なしの徴兵や役務などもあるのかもしれない。


 地球の場合はどうだっただろう?人頭税に地代、死亡税に相続税、施設使用料の徴収に賦役、結婚税なんかもあった気がする。通行税・市場税・間接税なども商人の場合には負担しなければならなかっただろうし、各種ギルドの加盟金や会費なんかもあったはず。


 男女での違いなんかも確認されてるから、これはファガ王国やジニム辺境伯領での税制も詳しく調べる必要がある。それと、職業選択の自由とかあるのだろうか?色々不明なところがどんどん出てくるな。


 立ち寄った場所の地名等

 ジニム辺境伯領内(領都?は、ジャジル)

 :結界守の村 村長名 聞くのを忘れた

 :サルハ 代官名 不明

 税制:税務官の調査により、推定した収入への課税2割。領地により変化。詳しい徴税制度は不明。

 知人

 :ダフネさん(商人)35歳 元冒険者

 マーシャ(ダフネさんの奥様)35歳 元冒険者

 マーキス(ダフネさんの長男)10歳

 マリア(ダフネさんの長女)10歳


 サルハ冒険者組合ギルド

 副支部長 セルゲイ

 警備 アレクセイさんとマレットさん


 一覧の数は少ないけど、ここはわかったことをどんどん追記していくべきだろう。他の領地や国なんかの情報も必要だけど、そもそも徒歩や馬車での移動がメインの文明なので、大きな人員の移動はないとみていて、それならば、基本知識はひとつの国、ひとつの領で充分だ。


 他の領や国に赴いたときには、そのひとつの設定でやっていける。ジニム辺境伯領で生まれた他の人も同じようなものだろうし。ただ、巻き込まれ転移の異邦人であることも、有効利用するべきだろう。


 脳内第二?職業である旅人の目的として、ジャーパン皇国に帰るというものを追記しておくが、そもそも領の越境や国話またいだ移動が法的に可能なのかは未調査だよね。


 最後になるけれども、お金は大事だよ。通貨については(ファガ王国)おそらく、金本位制。他国の通貨がわからないので、為替レートなどはもちろんまだわからない。一応日本円との対比もしてみた。宿に泊まったり、ダフネさんからの聞き取りしたことによる、あくまで感覚的なものである。


 通貨単位:未調査

 小銅貨:10円程度

 銅貨(小銅貨5枚):50円程度

 大銅貨(銅貨5枚):250円程度

 銀貨(大銅貨10枚):2500円程度

 大銀貨(銀貨4枚):10000円程度

 金貨(大銀貨5枚):50000円程度

 大金貨(金貨10枚):500000円程度


 切り上げ単位がやたらと細かいけれども、これは金本位制で、貨幣の重量があまりにも大きくなり過ぎないよう配慮されているのだと思う。


 確か金の密度は、およそ 19.3g/cm3、銀の密度は、およそ 10.5g/cm3、銅の密度は、およそ 8.96g/cm3。異世界での埋蔵量、採掘量、合金作成の能力なども未調査だから、すべては推定ではあるけれども、希少金属の埋蔵量や精製の難易度は、地球と変わらないのだろう。


 とにかく大さっぱにではあるけれど、知識や設定についての必要事項を書き出せた。もちろんさらに必要になる事項はあるだろうが、これを基にして、異世界生活での初期知識と自己設定を拡充していくことにする。

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