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渇き

作者: 個体

 大地は枯れ果て、自然もほとんど死んでいる。空に浮かんでいるように見える太陽はなぜ元気なのか。こんな場所にいる自分は一体なんなのか。喉はカラカラで、いつからこの状態でどれだけ経過しているかももはやわからない。この―死んだ大地で生きてる自分。結構タフなんだなと自分が誇りに思えた。こうなったら、生きる為に何でもしよう。もう死にたいなどと考えず、生きる為にあがこう。その為に、水と食糧を確保しよう。第一に生きようという気力。その次に水と食糧。

 前者はすでに完了。あとは―。

 見渡せる限りは死の大地。決めたはずなのに、もうくじけそうになる。思わず笑いまで洩れそうになる。希望が視界から遠ざかっていく。大きな鎌をもつ死神が見えるのは気のせいか? 気のせいさ、大丈夫。進んだ先にはきっと命を延ばすオアシスがある。それを信じて進もう。這いずってでも前へ行こう。自身を奮い立たせて前進する。生きている事が不思議。動く自分の体が不思議。向かった先、行き着いた先には―。

 すでに枯れ切った体。着いた時には完全に朽ち果てていた。命が止まっていた。―けれども、確かに魂はその時、生還の恵みを受けていた。

 ―夢にまで見て辿り着いた先は、緑が溢れ、綺麗な泉に不思議な小さい動物が棲む場所でした。そこは、死の大地と化した地にある唯一の命が住む場所。きっと緊張が抜けて最後に…。でも、大丈夫。貴方の努力は確かにそこに住んでいる者達が見てました。ゆっくりお休みなさい―。

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― 新着の感想 ―
[一言] 魂という存在、肉体と離れた精神、どうしても考えてしまうものです。確かに砂漠の真ん中で果てるより、オアシスのような場所で息絶えた方が、死後に幸せになれる気がします。
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