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紅の兵士  作者: 海虎
1/1

紅の部隊

前書きは書かない主義


PS

何も思いつかなかった。


飛び交う血、まだ痙攣している死体、人の形をなしていない死体、叫び助けを乞う者、それを容赦なく切り裂く者、同族であるはずの者達が殺し合うなんとも醜く哀れな事、、

戦争である。

この国では激しい内乱が起きていた。各領地同士の争いだ。なかには自分の暮らす領地に不満を持ち反乱する者達、つまり反乱軍までもいる。この国における最悪の時代とも言えるだろう。

そしてどんな争いにも現れる者がいる。味方からは「英雄」と呼ばれ、敵からは「悪魔」と呼ばれる者達だ。当然の如くこの戦にもそう呼ばれる者が現れた。彼らの事を人々は

紅き英雄

紅の騎士

そして

厄災を呼ぶ悪魔

と呼ばれ、その国の歴史に伝説の兵士として名を残した。


1章.咎人


ふかふかのベッドから出たくない。これがエルガ・アインドの毎朝最初に考えることだ。

何故なら毎朝、朝早くから義妹のエルス・アインドが自分の部屋に来て起こしてくるからだ。

「エルガー、早く起きてよー、ご飯食べて稽古しよーよぉ!」

と、紅い瞳を潤ませ、少し泣きそうな声で起こされるがエルガは全く動じない。なぜなら泣きそうな声は演技と知っているからだ。エルガは眠たそうな声でふざけてエルスを煽る。

「どうしたのですかエルス少尉ぃ...上官の、しかも紅の勲章を持つあなたが雑用兵の私の所になどぉ..」

「階級は同じだけど一応エルガが上官でしょ!?しかも紅の勲章はエルガも貰ってるでしょ!!」

紅の勲章とは戦に置いて優秀な戦績を収めた者に与えられる勲章の中でも最上位に位置する勲章だ。エルガとエルスはその勲章を昨日に領主に直接授与されたのだ。

「いいからご飯食べに行くよ!だから早く着替えて!」

「わかった...わかったから大声をださないでくれ」

こうして毎日、無理矢理起こされ軍服を着て食堂に向かうのだ。


朝食を終えた後2人は決まって広場で稽古をする。

「んじゃいくよー」

「あんま本気でやんなよ!地面、穴ぼこだらけにしてまた怒られるから!」

「はいはいわかりましたー」

と軽い返事をした瞬間にエリスが地面を蹴る。片手剣を下段で構え、勢い良く切りつけるが、エルガはそれを簡単に大剣で受け、そのままエリスに蹴りを入れる。大きく吹っ飛ぶエリスは空中で体制を立て直し着地と同時に地面を蹴る。また下段で構え勢い良く切りつけると思いきや、エルガの右側に流れるように移動し片手剣を切りつける、がエルガもそれを読んでいたかのように大剣でガードする。ここまでの動きと、大剣を素早く扱える者はこの国に2人だけと言ってもいいだろう。その位にこの2人はハイレベルなのだ。

と、ここでぞろぞろと兵士たちがやってきた。兵士達はエルガとエリスに「おはよー隊長と副隊長」「朝から剣でイチャイチャしてんのー?」などと元気な声が聞こえてくる。エルガは第1特別部隊の隊長である。またエリスは副隊長なのだ。

「おはよう!お前らもちゃんと稽古しとけー!あとイチャイチャはしてない!」

「エルガの言う通りイチャイチャはしてないよぉ」

この2人はイチャイチャと言う言葉にどうしても反応してしまう。これを面白がって隊員達は毎朝こういうことを言って2人をからかっている。別に下に見ている訳ではない、隊員と2人が仲がとてもいいからだ。地位の高い人、つまり領主などの前では隊員は敬語を使うが普段はタメ口だ。何故ならみんな第1特別部隊のことを「家族」と言っているからだ。なぜ家族と呼んでいるのかと言うと2人を含め隊員達は普通とは違うからだ。周りからは「咎人」と呼ばれている。咎人とは普通の人間とは違く超人的な能力を持っている者達の事だ。咎人と言われるようになった理由は1部の人々が「悪魔と契約した人間」や「神の力を盗んだ愚者」などと言い罪人という意味で咎人と呼び出しそれが定着してしまったのだ。こうして咎人が集まった隊それが第1特別部隊だ。その中で桁違いに強い2人が隊員、副隊長をやることになったのだ。もちろん隊の人数は少なく2人を入れて6人しかいない。が、たった6人で1000の兵の強さを超える。まさに最強の人間と言えるだろう。

「よし。今日はここまでにするか、この後どうする?」

「んー折角5日も休暇貰ったんだしどっか遊びに行かない?」

2人は紅の勲章を授与された時に休暇も貰ったのだ。

「今日は休まないか?流石にこの前の戦闘は疲れたよ」

「なさけないなぁもう!、、今日だけね!明日はどっかいこーね!」

騒ぐエリスに適当に返事をしてエルガは自室に戻った。エリスはいつもならばもっとしつこく行きたい!と言っただろう。だがこの前の戦闘でお互い疲れてるのはわかっていたからだ。肉体的に疲れているのではない。精神的に疲れてるのだ。そう、この前の戦闘、ザント荒野での戦闘は悲惨だったのだ。


2章へ続く

紅の兵士1章読んでいただきありがとうございます!

後書きと言っても特に思い付くとは前書き同様ありません。

大した事は書かないので今後とも期待はしないでください、、

そうですねぇ...本作は「紅」の読み方がややこしいですねぇ、、、

ちなみに題名と紅の勲章はクレナイと呼びます!他にはアカきとかベニとか読むので...いやほんとめんどくさいですね。

ゴメンナサイ(泣)


と、まぁ今後も長ったらしく続けていこうと思ってる次第です!

今後ともどうぞ御贔屓に!

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