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アイノスピア  作者: 英虎
第 1 章 〜 眠れる女神の子 〜
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第1章-4ー永遠の忠誠ー


僕は、幸せな夢を見た。



それは、僕とアイノ様が、ごく普通の当たり前の事や、日常の事などを沢山、いっぱい会話する…という夢だった。

だけど、彼女の”声”は聞こえなかった。



僕は、この夢が叶う時が来るのを、この人の声が聞けるのを、ずっとずっと彼女に忠誠を誓ったあの日から待ち続けていた。




僕はいつもの様に、アイノ様の栄養剤(注射器)を手に、アイノ様の部屋に向かった。



僕は、アイノ様の部屋のドアノブに手が触れた時、異様な胸騒ぎがした。



それは、嫌なものじゃなくて、この部屋でとてつもなく素晴らしい事が起きているという事を知らせてくれるような胸騒ぎだった。



僕は少しずつドアを開いた。開けていけば開けていくほど、僕の心拍数が早くなるのを、僕は感じながら、部屋の床に1歩足を踏み入れる。




僕は、心拍数が一瞬止まった気がした。



そして、ドクドクと動き始めたんだ。



「アイノ…様…?」



僕は、彼女の顔に表情がある事や、彼女の体が起き上がっている、動いている、生きているんだ。がわかった時、今にも泣き出しそうなのを、こらえきれず、




彼女の胸に飛び込んだ。


彼は、私を目が覚めた時に居た部屋の前まで送ると、

お休みと言って、長い廊下に消えていった。



私は、あのふかふかで、綺麗なベットに飛び込んだ。

先ほど私が出ていった後に直されていたのか、ぐちゃぐちゃになっていた掛け布団は綺麗に整えられていた。



私は掛け布団に顔をうずめながら今日あった事を思い返していた。


__それにしても、このお布団の匂い…とっても落ち着く…



私は落ち着く匂いにウトウトしながらも、先ほど不思議なお庭(?)で彼(お父さん)が言っていたことを私なりに頭で整理していた。



(お父さん…?の言っていたことからすると、私はこのフルーレ王国のお姫様に値する存在で、

女神と人との間に授かった、女神の力を引き継ぎし者…。


まるで、漫画の中みたいな話だなぁ…)




私は、掛け布団の中に潜り込み、ふかふかの枕に頭を乗せた。



__今日は色々ありすぎて、疲れた…。



私は今日あった事を考えているうちに、意識が薄れていった。

私はすぐに眠りにつく事ができた。


久しぶりにぐっすり眠りにつけて、私はむにゃむにゃと口をならせながら、

久しぶりに見る、幸せな夢に浸っていた。







朝日が眩しい。

陽の光が、私の体を包み込み、私を眠りからすくい上げた。



こんなに寝起きのいい朝は初めてだった。

カーテンから少し覗き込んだ光は、明るく私を照らしてくれたいた。



起きてすぐはここの事について少し混乱したのだが、昨日のことを思い出すと、

変に安心したのか、もう1度ベットに体を倒した。



私は高い天上を眺めながら、昨日のことを考えていた。

すると、私の居た部屋のドアがギイっと音を立ててゆっくりと開いた。



私はむっくりと体をベットから起こした。

ドアを開けた主はすぐには部屋に入ってこ何度もった。

ドアの隙間から、誰かが覗いている気配がした。



ドアの向こうから、ひょこっと顔を覗かせていたのは、昨日最初に胸の中に飛び込んできた、

銀髪の男の子だった。



彼と目が合うと、1歩足を部屋に踏み入れ、腰をかがめて



「本当に目が覚めたのですね…?」



と、喉を震わせいった。



私は、一瞬戸惑ったように頬をかくと、まぁ…うん。と軽く2回頷いた。

その途端彼は、パアっと顔を明るくし、うれしそうにニコニコしながら軽くスキップ(?)で、私が寝ているベットに近づいてきた。



彼は、目をキラキラさせながら、私の手を握り


「おはようございます!!アイノ様!!


ご朝食のご準備が出来ております!!


さぁ、行きましょう!!」



と、私の腕を引いた。


私は驚いたように彼を見つめると、彼は顔を真っ赤くさせながら苦笑し、頬を細く白い指でかきながら、

「ごめんなさい…


僕、アイノ様が目覚めてくださったことがとても嬉しくて、嬉しくて…

アイノ様が、目覚めた時の為に、何度も何度も練習したんですけどね…

やっぱり、変ですよね…

僕、本番に弱いタイプかも…。」



彼は、エヘヘと頬を指でかきながら、うつむぎながら、そう言った。



___可愛い。




私はベットから起き上がると彼に寄り添い、私の腕を引いた綺麗で細い指を手に取り優しく握った。

「大丈夫ですよ!


私が驚いてしまっただけで、全然変じゃありませんよ!

昨日の今日で、こんがらがっているだけで、私の方が変ですから!!」



私がどう言い表せば分からずにあたふたしていたら、彼は、私に向かって

「ありがとうございます。


では、行きましょうか!」


と、可愛らしい笑顔で言った。



私は彼の笑顔に、何故か嬉しさが生まれた。彼の笑顔をみたい。そんな事が頭の隅に浮かんだ。

私は、自分の確かな感情に気付かないふりをしながら、嬉しそうな彼の背中に向かってこういった。




「私、貴方のことが知りたいの!

貴方の名前を聞いてもいいですか?」



彼は振り返ると、真っ赤な顔して満面の笑顔でこういった。


「僕の名前は、ユウク・ヴァリスです!!


9年前にアイノ様に永遠の忠誠を誓った、アイノ様たのめの、ためだけの執事でございます!!」



彼は、一瞬何処か泣きそうな顔をして前を向くと、「着いてきてください!」

といい、私達のいた部屋の扉を強く開いた。

今回は少し短くなってしまいました(´;ω;`)


ユウクめっちゃ可愛いです…


でも、これからももっと可愛い子達が出てくるので、

これからもお付き合い頂けたらと思います!!(`・ω・´)キリッ✩



感想や、アドバイス頂けたら幸いです(❁´ω`❁)♡

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