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私が負けたその日から
私たちの学校は15年ぶりにA編成で吹奏楽コンクールに出た。
強豪に挟まれてた。
絶対無理だと思ってた。
でも金賞だった。
でも全道には行けなかった。
悔しかった。
たった1点差で。
それに丸の数では勝ってたのに。
なんで。
結果聞いた時には、まだ笑っていれた。
楽しくて楽しくて仕方なくて。
演奏に悔いなんて残ってなかったから。
でも、先生からその話を聞いて涙が止まらなくて。とめどなく自分でもびっくりするぐらい溢れ続けて。
その日は泣いて泣いて泣き崩れた。
演奏に悔いがのこってなかったから、余計悔しかった。
でもコンクールが終わってしまってあとは定期演奏会と学校祭だけで先輩達は引退だから、今は忘れてそれに集中することにする。
でも、この日流した涙を忘れたりなんてしない。
これは私が次のコンクールに出るまでのお話。