表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/118

ステータスなんてっ!

ステータス出ます。

チートらしくなってれば幸いです。

比較対象ないですが……。




師匠に重なるように出ている文字……。

これがステータス…?





名前: アビナス・コンカッタ

種族: 幽妖鬼

クラス: 守護騎士

レベル: 249

体力: 46000

心力: 58000

技力: 52000

能力: 難攻不落  倍返し(ハイリターン)  身体制御 武装猛攻 荊騎士道 聖気抵抗

称号: 荊騎士  不変なる愛  堕ちた騎士  解放されし霊  永遠の守護者  キノコの師匠

 




おおおー!!?


見える!見えます‼凄いです!

師匠の名前とか種族、レベルも分かります!


「み、見えます魔女さんっ!師匠!これがステータスなんですね?!」

【……む?本当か?…】

「ああー、成功したのねー?良かったわー」

「はいっ!師匠のレベルは249です!」


レベルが強さの目安、というのは聞きましたが、師匠のレベルが高いのか低いのかは判断がつきません。


いえ、師匠は強いです。


それがわかっていればレベルなんて僕には関係ないですね!


【…っ?!いや、まて!……何故ワシのステータスが見える?解析魔法は使ってないのだろう?……】

「あれ?そういえば…大体僕魔法なんて……え?でも見える……」


見えるのは本当です、現在進行形で見えます。


じっと目を凝らすように見える文字を追うと、




種族: 幽妖鬼

《死んでなお現世に留まり暗い感情を募らせ鬼と化した者。意識体。物理攻撃無効。暗黒魔法無効。精神魔法無効。封印可能》



説明文が出て来ましたよ。便利です。


師匠、暗い感情で鬼になったんですね……。


時折寂しそうに揺れてるのは寝てるのかな?と思ってたけど、違ったのかもしれないですね……。


「それは『見える』わよー、今キノコがしてるのは私の特殊能力の一部『見透かし』だものー。解析魔法の上級裏技よー。」


当たり前のように魔女さんが捕捉します。


僕の体、人造人間の『素』となったあの肉塊。


あれは魔女さんが長年かけて造り上げた最高の素材なんだそうです。最高のお肉ですね。


お肉には魔女さんの『力』や『体』を少し混ぜてあり、つまり僕は魔女さんの力を一部受け継いでいるそうなのです。

誰でも出来る『ステータス表示』は、そのぶん解析がしやすい能力なので、事実ギルドでは解析された為にステータス公開が可能らしいです。


魔女さんは一般人とは隔絶した存在です。


そのため誰でも出来る『ステータス表示』は出来ないのですが、代わりに上位の能力を持っています。


それが『万知万能(ホボスベテ)』という魔女さんの独自能力の一部『見透かし』だということです。


簡単に言うと、魔力を操って視界を強化してステータスを看破する、らしい能力です。

ただこれは魔力さんの魔力と能力が合わさってできるオリジナルなので、魔女さん以外には出来ない事です。似たような能力はあるみたいですが。


でも僕の身体はあの『お肉』です。


そのため『ステータス表示』ではなく『見透かし』が基本能力となるのだ、と魔女さんが考察してくれました。


【……ふむ……なるほど、な……】

「一応『見透かし』が出来たのだから辻褄は合ってるでしょー?まあ色々不思議な部分もあるけどー?」

「……不思議だらけです……」

「そうそうーキノコー?ちなみに私に『見透かし』は効くかしらー?」

「え、あ、はい」


気が抜けて制御をといてしまった魔力にもう一度意識を戻します。


お月様みたいに輝く力、あれが魔力なんですね。あれ?でも他にもキラキラしたのがあるような……見えにくいところに……。


いけませんね!今は魔力です。


さっきと同じように魔力で視界を覆い、魔女さんを見ます。でも…。


「?……あの、魔女さんのステータス、見えません…」


変ですね?師匠のは見えますが、魔女さんのは見えません。


「うんうん、それでいいのよー?私は自分を結界で守ってるからー。ついでに私にもキノコは見えないのよー?これは実験の時に結界系のものを吸収させまくったせいかしらねー?他にもやったけどー」

【つまり……キノコは他者のステータスを簡単に見れる……自分のは見破られない…そういうことか?……】

「そうそうー、卑怯技なのよーこれ~!」

【卑怯…まあ、そうなるが………所詮魔女殿の一能力なら……凄いのは………】

「……あの、それで僕のステータスは…?」

「ああー、そうそうー。魔力で視界を覆ったまま、自分の内側を覗く感じ?かなー?できるー?」


の、覗くって、なんですか。見る、とは違うんですね…。でも言われた通りにしましょう。

内側内側……。


……あ……





名前: キノコ

種族: ロムスーキノコ  造られた入れ物  

クラス: 無し

レベル: 5

体力: 23000

心力: 17000

技力: 42000

能力: 自給自足  毒性無効  状態異常無効  身体制御  魔力制御  疾風走行  万能結界  自覚無毒  万能毒成  這寄毒成  

称号: 聖樹の落とし子  魔女の養い子  人造人間  妖精の友  幽霊の友  茨騎士の弟子  全てを毒す






「…………」


見えた……。見えました…けど、これは……。


「どうー?キノコー?」

【…見えたのか?……】

「……うっ…」


僕は見えたステータスを二人に教えます。


魔女さんが地面にフンフンと書いていきます。ああ、文面にされると余計に…っ!

そして押し黙る二人。


すいません、何か言って下さい…。


【…毒だらけだな…】


師匠ー!分かってますけど、分かってますけどー!!淡々と言われると……!


「うーん、なるほどー。まあ、色々考えることはあるけど、キノコー?とりあえず能力の『自覚無毒』から順に説明してー?」

「は、はい…」





自覚無毒

《体内で毒素を生成する。本人の毒性無効能力は適用されない。無意識下なので制御不能。本人の本質と結び付くので除去不可能》


万能毒成

《毒といわれるもの、その全ての性質を持つ。成分制御可能》


這寄毒成

《身体全てを毒とし接触感染による毒化を可能。また、空間感染も条件下で可能。遅効可能。制御可能》






…イヤアアっ!!


分かってたけど!分かってたけど、毒が凄いっ!

これはなんの究極能力なんでしょう?


毒に関して僕無敵ですねっ!

だって能力を纏めると、

『体内でありとあらゆる毒を造り、接触したら最後。しなくても空気感染、空間感染による感染毒になる。自分はあらゆる毒と状態異常を無効にする』

ですよね?


毒の最終兵器ですよ、僕!


とゆーか毒を使って毒で自爆しないなんて、反則ですよね?


「うーわー……ヤバイよキノコー」

【……これは…なんとも……】

「……うわああぁぁんっ!」


二人が、二人が唖然としてます!


「…いやーまあ、まだ想定の範囲内よー、うん。大丈夫大丈夫ー……」

「嘘でしょう?!魔女さん!!」

「いやいやー本当よー?さ、次は称号の方よー?」





全てを毒す

《毒を持って生まれ毒と生きた者の栄光。文字通り『全て』を毒浸蝕化可能。物体、気体、精神、意識、魔法、属性、空間、能力、全て可能。高位結界等で抵抗可能ではあるがそれも浸蝕されるので無効は不可能。例外有り。制御可能》






「……想定外ー?」


引き攣った笑いで魔女さんが見てきます。もう僕はへたり込みます。


どおりで、どおりで魔女さんの家を毒にしたはずです。

どおりで師匠のマントに穴を空けたはずです。


いつそんな毒の栄光にたどり着いたのやら知りませんが、とんでもないキノコになったものです。


あ、涙が零れ……だめです!零したら、落ちた所が毒にっ!

我慢です、キノコ!


「…『全てを毒す』、ねー?人造人間の身体になってレベルが上がったせいかしらー?ああ、でもレベル自体は低いしー?」

【……レベルは低いが体力等が万単位だぞ?……ありえん数値だ……技力が特に多い……これが原因だとしたら、修業のせいかもしれん……】

「循環法かー。とするとー、最高の肉体に最高の修業したらー……成るわねー最強にー」

【……】

「……でも、まあー?制御可能だしねー?」


魔女さんの一言が耳に入ります。


【…そうだな……恐ろしい能力ではあるが、『自覚無毒』以外は制御可能だ……キノコの意思で抑えられる……】


師匠の声が聞こえます。


下げていた顔を上げると、魔女さんは優しい顔で、師匠は静かな目で僕を見ています。


【……今の所は…接触しなければ大丈夫だろう……早々に制御法を極める必要があるな…】

「そーねー、私も本腰入れて研究するわー。今から、でいいわよね、コンカッター?」

【無論……今日からは戦闘訓練より…制御法だな……】


二人が次々と決めて行く中、僕はまだ呆然としていました。


だって、僕、毒なんですよ?

関わると……。


いえ、十分関わってもらってますけど、でも……。


【……どうしたキノコ?……立て……立たねば家族を探しに行けぬぞ……?】


師匠。


そうですね、探すんですよね。

スライムさんを探すためには立って、歩かなきゃ。


「あらあらー、涙ぐんでるのキノコー?涙も毒よー?しっかり制御してー嬉し涙流しましょうねー?」


魔女さん。


そうですね。頑張ります。

スライムさんに会った時に制御出来て無かったら大惨事ですから。


僕は立ち上がります。


泣くのも自己嫌悪も後にします。


そんなの何時だってできるんですから、今は、立ち上がります。


「……御二人共、よろしくお願いします…!」


僕、頑張りますから!






◇◇◇






冬になる前、キノコは新しい能力『毒成支配』を覚えて1日泣いた挙げ句乾いてしまい、寝込む事になる。











魔女さんはチートというか、チートを超えた存在です。バグキャラです。

騎士様は元々強いです。死んで更に強くなりました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ