第11話 作戦概要
作戦内容は簡単に要約すると、こんな感じだった。
ここ最近、クルス近郊でこの世界の理が歪む異常事態が頻発している。
原因は不明だがGSMG王都総支部より、精鋭を集結し次の重月の夜までにクルスの防衛を固めよとの指令が出た。
具体的にこの街になにが起きるとは断定出来ない為に、とりあえず精鋭を集結したようだ。
しかし精鋭を集結した理由としてはもう1つ。
一部のスキルマスターが戦闘し、撃退した謎の結社、アルモニア=プロドティスから、その戦闘を行ったスキルマスターへ今回のクルスの異常を思わせる発言が挙げられた。
それはGSMGの長い2000年の歴史の中で、未だ1つも発見出来ていない隠された9の禁門を既にいくつか発見しているという噂が立つ組織の言葉であり、正体不明の力で麒麟を攫った張本人である。
いくら精鋭が集っていると言えど幻獣、麒麟をやり込められる使い手などこの場には居ない。
もっとも、守武と秋水を除くが、当然2人に自覚はない。
重月の夜は明日の晩、それに向けて街の各方角に精鋭達の陣を組むことになった。
守武達は街の最も重要地点と思われる北に陣を組むことになった。
GSMGの王都総支部のとある重要人物から、北の重要拠点は2属石の7名と王都からの傭兵団、後はクルス推薦の腕利き数名で良いと指示が出ている。
他の拠点には騎士団やスキルマスターの中隊が各方角に50名以上配置されるにも関わらず異例の措置である。
具体的な配置場所の全容はと言うと、どうやら東西南北に配置すると言えどほぼ円を描く様に街を防備で固める様だ。
無実の民に被害が及ばない様、彼らは国の直営団体としての義務を果たす。
集会所に集まったメンバーは前に集まっている団体順に場所の詳細と要請のあった団体か確認、及び承認作業が行われた。
全ての団体の承認作業が完了し、お開きになるかと思った時、指揮官は気付いた。
集会所の入り口近くに1人のスカウトが残っていたことに。
更新します!
楽しいですね、執筆笑
今までよりは更新頻度は上がるかと思います!
今後ともよろしくです!