第9話 【炎の門】
獣道を5分ほど歩くと大きな岩山のある広場に出た。
その雲に届くかと言うような巨大な岩山には、赤と黒で色付け去れた高さ20メートルはある扉があった。
尚矢「ここが【炎の門】かぁ〜、でっかい門やなあ・・・・・」
真癒「そうね・・・・思ったより大きいわ・・・・」
守武「ふふふ・・・・・これからが本当のファンタジーだ・・・・」
などと各々感想を漏らしていると、案内役らしきスキルマスターが近づいてきた。
??「おう! 貴様らか! うわさの2属石を持つ新米スキルマスターとは!!」
剣徒「うわさかどうかは知りませんが、確かに2属石です。」
チェスター「私はチェスター、君達と同じ下位三隊の第七階級、プリンシバリティーズ所属のスキルマスターで、属石はタイガーアイ 邪気払いの門 だ、よろしくな!」
真癒「あのぉ~・・・教官殿も言ってたんですけど、階級とか所属とかって詳しくはどんな感じに分けられてるんですかぁ??」
チェスター「なんだ、聞いてないのか、ふむ、なら教えてやろう。」
チェスター「この世界のスキルマスターは主に11の階級の隊に振り分けられる。」
チェスター「最下位が貴様らエンジェルス、詳しくは、下級【第九階級】エンジェルス だ。」
剣徒「ちょっとまってください、最下位が第九階級って、11っこあるんじゃないんですか?」
チェスター「人の話は最後まで聞け!」
チェスター「次に下級【第八階級】アークエンジェルス、そして俺が所属する下級【第七階級】プリンシバリティーズ だ。 ここまでが主に下級と呼ばれる階級だ。」
チェスター「そして次にくるのが中級【第六階級】パワーズ、中級【第五階級】ヴァーチャーズとくる。 この次だが・・・。」
討魔「ん? 次は【第四階級】じゃないのか?」
チェスター「いや、ここは普通のスキルマスターは所属しないんだ、まぁ特殊部隊ってところだな。 ある一定の条件を満たして、運よく選ばれたら実質上から3番目くらいの実力派階級だ。」
討魔「運よく選ばれる?」
チェスター「そうだ、中級【第四階級】ドミニオンズ この広い世界で選ばれるのはたった12名だけだ。」
剣徒「12名!? それはすごい確立ですね・・・・。」
チェスター「さて、次だがここからが上級だ。 一つ目は上級【第三階級】トロウンズ、上級【第二階級】ケルビムとくる。」
チェスター「そして上級【第一階級】セラフィム、ここはスキルマスターでも最強クラスの者が揃う精鋭中の精鋭だ。」
討魔「で、いま出たのは9つだが、あとの2つは?」
チェスター「ああ、実質なれる階級としてはセラフィム最高位でね、あとは私達が崇めるべき者を、最上位二階級として呼んでるんだ。」
討魔「その二階級とは?」
チェスター「一つは最高天使、有機天使アレクシエル(姉)、無機天使ロシエル(弟)だ。」
チェスター「そして最高位が、聖人 ~アダム・カダモン~ 6枚の羽を持つ大天使様さ。アレクシエルとロシエルにはそれぞれ3枚の羽があるが、これは聖人の羽を半分に分けて生まれたと言われている。」
真癒「へぇ~なんか奥が深いわね・・・・。」
チェスター「難しい話だったな、さて、無駄に時間を食ってしまった、本題に移ろう。」
剣徒「ええっと、古龍 バーニングドラグーンの討伐ですっけ?」
チェスター「まぁ、討伐は無理だろうが(ボソッ)そうだ、その通りだ。」
討魔「ちょっとまて、いまボソッと卑劣なこと言わなかったか?」
チェスター「いやいや! そんなこと言う訳ないじゃないか! ささ、中へ! 健闘を祈るぞ!」
するとチェスターは門の前に立ち、なにやら黙りこくる。 集中しているようだ。
チェスター「我、炎の門を任されし下級【第七階級】プリンシバリティーズ所属、チェスター・グラウゼラ、今此処に試練に挑みし若者を連れてまいらん。」
すると、炎の門がぎぎぎぃと重い音を立てながら少しずつ開き始める。
重い音をたてながら門が開ききる。
チェスター「さぁ、これより新米スキルマスターを対象に炎の門の試練を開始する! 死なぬようにな。」
剣徒「ちょ、不吉なこと言わないでくださいよ!」
チェスター「ははっ! 冗談さ! ま、がんばりたまえ!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
7人は門の中に向かって歩き始めた・・・・・・。
お久しぶりですw
またさぼってましたw
またちょこちょこ書きます!