第9話 『宿精』
教官殿の部屋に戻ってきたときには辺りはとっくに暗くなっていた。
教官殿「ふむ、思ったより長い間機密区画にいたようだ、ま、思わぬ邪魔も入ったせいだが・・・・。」
ここでびくっと守武が反応し、怯え始める。
教官殿「まぁ、気にするな、私も止めることが出来なかったのだからな。」
真癒「そっそういえば教官殿はなぜあの時、守武のスキルを防ぐことが出来なかったんですか?」
そう、機密区画で守武が吹っかけたときに、教官殿のスキルは全て守武に効かなかったのである。
教官殿「ああ、そのことなのだが、私はこの後ドミニオンズ・パーティにて先ほどの異世界の痕跡についての報告がある。」
教官殿「そのことについては明日にでも詳しく話す、守武だけではなく、お前たち全員に関係する話でもあるからな。」
真癒「それってもしかして・・・・ウンディーネのこと?」
教官殿「そうだ、この際言っておくが、お前たちは全員『宿精』だ。」
守武と真癒はともかく、他の5人はあまり理解していなさそうな顔である。
ここで精霊ご本人が登場する。
オプス「つまりな? そこの嬢ちゃんみてぇに、お前ら5人にも精霊が宿ってるってこった。」
オプス「それがまだ顕現する段階にまで来てないってことだな、真癒は水の門に行った時に必然的に顕現したというか、精霊が望んだって感じはあったけどな。」
尚矢「つまりワイや討魔、剣徒、夜雲、優菜にも精霊が宿ってるってことか?」
教官殿「うむ、そういうことになる、いつ、どのタイミングで顕現するか等は全く検討もつかないが、時間の問題だろうとは思う。」
剣徒「守武さんの精霊みたいなのはごめんですかね・・・・。」
討魔「ああ、あーゆーのだけは避けたい。」
夜雲「・・・・冷徹なのがいい。」
優菜「楽しみですねぇ~精霊さんっ!」
オプス「そこの男共・・・・覚えとけよ、顕現したら後悔するからな・・・・。」
剣徒「うわぁ・・・・ロクでもない精霊かもしれませんよ討魔さん!」
討魔「あいつよりマシならこの際なんでもいい。」
なかなか散々ないわれである、仮にも理を司る精霊であるのに。
そんなこんなを話していると教官殿が口を挟む。
教官殿「あー、色々話したいことはあるだろうがとりあえず今日は遅い、いったん寮に戻れ。」
教官殿「今日はご苦労だった、明日もまた同じくらいの時間に来てくれると助かる。」
7人はそれを了承し、教官殿の部屋を後にした。
更新です、かなりいい感じに定期化続けれてますw
この調子でがんばります!
皆様のご意見、評価お待ちしております^^