第8話 391,581,300人
台座の上には数々の武器が置かれていた。
地球から来たのは確かと思える造りである。
状態はそれほど悪くなく、門の中で自分たちとフェルネウスとの戦闘で巻き起こった瓦礫や砂埃で少し汚れたり、破損が少し見れるくらいだ。
武器としてはまだまだ使えるだろう。
そして事実敵も地球の武器を使って麒麟をさらった。
この手の武器などは夜雲が得意分野ということで、使えるかどうか見てもらう事になった。
しばらく手に取ったり勝手に解体したりしていたがしばらくして口を開く。
夜雲「・・・・全部武器として、殺戮機能には何の問題も見られない、少し汚れを落とせばすぐにでも使える。」
教官殿「ふむ、これは主にどのように使うのだ? 例えばこれとかは?」
そう言って教官殿は近くにある一つのアサルトライフルを指差す。
守武「あ、それなら知ってる、AK-47って言ったっけな、正式名称は『Avtomat |Kalashnikova-47』だっけ?」
夜雲「・・・・詳しいね、そう、このライフルは有名、有名すぎるライフル。」
教官殿「つまり?」
夜雲「・・・・このライフルは私たちの生まれた地球の歴史上、最も多くの人間を殺した武器と言われている。」
それを聞いて教官殿が息を飲む。
教官殿「つまり、お前たちが住んでいた世界の武器の頂点か?」
尚矢「一つの分野としてはって話や、そんなライフルとは比にならんほどの大量殺戮兵器は今尚地球で進化を続けてる。」
教官殿「全く想像がつかない・・・・簡単に頼む・・・・。」
剣徒「教官殿、この世界には天文学とかそういう分野はありますか?」
教官殿「ああ、夜空に瞬く星を研究する学問の事か?」
剣徒「そう、それです、この世界に星が夜空にあるということは、この世界が非現実の世界ではなく、広い宇宙空間のどこかに実際に存在する世界だということです。」
剣徒「では教官殿、夜空に瞬く星の大きさって、どれくらいの大きさかご存知ですか?」
教官殿「詳しくは知らないが、果てしなく大きい事は分かる。」
ここで討魔が引き継ぐ。
討魔「そこで、俺たちが住んでいた世界にロシアと呼ばれる国があるのだが、その国がとある兵器を作り出した。」
教官殿「どのような兵器なのだ?」
討魔「簡単に説明すると、さっき見せたダイナマイトの巨大版だ、それもかなり強力なものだ。」
教官殿「具体的には、どれほどの威力なのだ?」
討魔「そうだな、実戦には投入されていないが、威力を抑えた実験での起爆ですら、起爆時の衝撃波が俺たちの惑星を三周走るくらいだ。」
教官殿「・・・・・・。 もはや意味がわからん、大体何人くらい殺せる、それが一番分かりやすい。」
もはや理解する気は0である、最も、異世界の人間に水爆の威力を惑星単位で理解しろと言うのも横着な気もする。
守武「ちなみにその爆弾はツァーリ・ボンバって呼ばれてるんだけど、広島に落とされた原子爆弾リトルボーイ一発で、死者118,661人で・・・・。」
そう言った時に教官殿がすぐさま反応する。
教官殿「爆弾一発で11万人以上だと!? ではそのツァーリ・ボンバではどうなるのだ!!!」
守武「実戦には投入されてないからはっきりは分からないけど、単発の威力はリトルボーイの約3300倍って言われてるから・・・・118,661×3300=391,581,300人ってことになるかな?」
守武「実際、どの範囲まで爆風とか衝撃波が影響を及ぼすか分からないから、飽くまで威力だけで殺せる人数の想定値だけど・・・・。」
教官殿「一発で・・・・約4億人を殺せる兵器・・・・? そんなものの仲間がこの世界に入ってきているというのか?」
教官殿は青ざめた顔で信じられないと言った風である。
教官殿「ちなみにだが、その恐るべき4億人兵器がこの世界に入ってくる可能性は?」
夜雲「・・・・それはない。 ツァーリ・ボンバは1961年に最初で最後の一発が実験でのみ消費されて以来、製造は行われてはいない。」
教官殿「そうか、それを聞いて少し安心した。 とりあえずここを出よう、これがどのようなものは分かったのは成果だ、詳しい話はこの後で。」
その言葉で、教官殿と7人は機密区画を後にした。
いやぁ・・・・定期更新って大変・・・・と早速弱音を吐く自分ですw
でもこうでもしないと進まないので私は自分に足かせをつけますw
でも日曜にあげて、月、火と連勤だと極限に眠いですねw
それでは水曜日の朝の皆さん、私は寝ます、おやすみなさいw
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