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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~時空の章~
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第16話 決着、そして旅立ちへ。

先にしかけたのは秋水のほうだった、一気に間合いを詰め、神速の居合いで敵を下から上へ切り上げた。


しかし相手は神速の居合いをしっかり薙刀で受け止め、払うと同時にバックステップで一旦距離を取った。


秋水「やるねぇ! さすがの身のこなしだ! いいよ、一瞬で決着をつけてあげるよ。」


??「フン、一度負けておいてよく言うわ、ぼさっとしてたら死ぬぞ?」


そういった時には秋水と同じかそれ以上の速さで間合いを詰めた相手が薙刀を振るっていた。


ネブラ「あーあ、かかっちまったね薙刀さん・・・・。」


秋水「それを待ってましたぁ!!!」


秋水「秋水流居合術、空蝉(うつせみ)!!!」


なにが起こったかわからなかった、しかし一つだけ確かなことはあった。


自分は敵の虚を突いて薙刀を振るったが、結果、避けられた上に切られた。


秋水「あら、ちょっと浅かったかな?」


??「ぐっ・・・・貴様なにをした!?」


秋水「あ、知りたい? 知りたいの!? いいよいいよ教えてあげるよ、この技はいわゆるカウンターだね!」


??「カウンターだと? 俺の斬激は確かにお前の体を真っ二つになる軌道を行っていた。」


秋水「あれ、もう平気なの?」


??「これくらいの傷日常茶飯事だ、俺としたことが少し動揺してしまったがな。 で、どうなってる?」


秋水「剣道の技に、抜き胴って技があるんだよ、敵が大きく面を振りかぶってきた時に、切られる前に空いている胴を横薙ぎに抜ける技がね。」


秋水「それを居合の型に応用して、敵がどんな体位でどこを狙ってきても、相手の胴を狙えるようにしたのが空蝉なんだ。」


??「なにを言っているのかさっぱりわからんが、とりあえず俺の知らない武術だと言う事はわかった、興味が沸いた! さぁ、存分に切り結ぼうじゃねえか!」


秋水「え!? まだやんの!? もういいじゃん、お前の負けで、お前手負いじゃん!?」


??「手負い? なんのこれしき、さぁ、行くぞ! 次は俺の技を見せる番だ!」


そういうと先ほど秋水を負かした時よりもさらに膨大な量の気があふれ出る。


??「―奥儀・羅生門―」


ネブラ『秋水、ありゃあだいぶまずい、死ぬぜ?』


秋水『なぁんの、俺には見えてる、あれは日本で言うところの、巻き上げって技の究極系だ、本来は武器を取り上げる技だけど、命もついでに取っちゃおうって感じだな。』


ネブラ『凶悪だぁね、どうするんだ?』


秋水『決まってるよ、避けて、今思いついた新技で戦闘不能にする。 ネブラ、精霊開放頼む。』


ネブラ『おお、それは妙案だ、承知した。』


??「お命、頂戴する!!!」


恐ろしいエネルギーを持った薙刀が、秋水の命もろとも天に舞い上げたと思った、しかし、手ごたえが妙におかしい。


そう、まるでさっきの操られていた秋水を切ったときの様な感覚だ・・・・。


??「む?」


秋水「「「「「いやぁ、その技はわかりやすくていいよねぇ、構えがさ。」」」」」


??「なっ!?」


至る所から秋水の声が聞こえ、周りを見渡すと、5人の秋水が姿勢を低く手は刀に掛けて立っていた。


さらに5方向からそれぞれ別の属性の力を感じる。


『まずいっ』そう思ったときにはもう遅かった。


それぞれ自分めがけて切り抜けて来た秋水の斬激は、水、炎、風、雷、魔、五つの力を持って『審判の薙刀』を蹂躙したのであった。


秋水「名づけるとしたら、厨二病っぽく、エレメントブレードとでも名づけようかな?」


??「フッ、やりおる・・・・。」


そう言ってそこに倒れるのであった。


『え、秋水、おめえ、殺した?』


秋水「いや、気絶しただけだよ、全部浅めに切ったから、ただ属性の力はまだ制御しきれなくてちょっと威力が出ちゃったのかも。」


『ならいいんだが、まぁなにはともあれ、こいつが目覚めたらここを出ろ、秋水。』


秋水「ああ、なんだっけ? 門がどうたらめんどくさい奴らを皆殺しがどうたら・・・・。」


『いや、皆殺しにしなくても・・・・まぁ、結果的にあんまり意味は変わらないけど出来ればもうちょっと人聞きのいい方法でだなぁ。』


秋水「まぁとりあえず悪いやつを倒せばいいんだろ? メンバーでこのレベルなら余裕じゃないか?」


『ふむ、こいつがそこの一員かは分からないが、名乗るときにアルモニア=プロドティスとか名乗ってたし、一人でここまで来るような奴だ、只者ではないのは確かだ。』


秋水「そぉかぁ、そうなのかな。」


ネブラ「いや。 それにこいつの戦い方は本調子って感じじゃなかった、何か裏があるぜこれは。」


『まぁ、こいつが目覚めたら約束どおり王都まで連れて行ってもらえ、その後はとりあえず、GSMGにでも行くといいだろう。』


秋水「GSMG? なんだそれ。」


ネブラ「それは道中俺が教えてやるよ。」


『じゃあ、あいつが起きるまで少し休むといい。』


秋水「ああ、疲れたしちょっと昼寝でもするよ。」


それから秋水は目覚めた薙刀と門の守護者に礼を言い、門を後に。


運命か偶然か、いつか敵同士で向かい合う二人は仲良く王都を目指すのであった。


~時空の章・終~


はい、一年越しでやっと時空の章終了となります。


次からはやっとあちらの7人の話に戻しますね。


余談ですが、この16話なんと、2014文字です。(2014年だから・・・・w)


はい、どうでもいいですね、ごめんなさい。


つまり短編の次は長編ってことですよ!!!


あ、そういえば今日、本屋で『異世界迷宮でハーレムを』を発見して衝動買いしましたw


面白いですよね、大好きですw


ということで、年末年始更新ラッシュでした!!!

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