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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~時空の章~
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第11話 『精霊開放』

影が押し寄せていると聞いた秋水は頭の中で何かが繋がった気がした。


秋水「そうだったな、なら、この気配は影とやらで間違いなさそうだ。」


『その通りだ、つまり、ここまで影がやってきたってことだね。』


ネブラ「でもよ、影とやらがここを発見して、その後どうするつもりなんだ?」


『問題はそこだ、前にも言ったが、奴らは世界で未だスキルマスター達が発見していない門をすでに4門も発見しているにも関わらず、何か怪しい行動を行った気配はない。』


秋水「え、怪しいことしてないの? てっきり全部破壊とかしてるのかと思ってた。」


『詳しいところまではわからんが、各門の守護者と少し話をして立ち去る場合がほとんどらしい。』


秋水「危害を加えないなら、いいんじゃねえの?」


『しかし奴らが何を企んでいるのかが分かるまでは、安心するには早いだろう。』


秋水「確かにな、どうやら、腕は立つみたいだしね。」


ネブラ「これほどの使い手はわくわくするねぇ! 秋水もこの刀って剣の使い手としてはもはやこれ以上にない理にまで達しているが、いまこの森に入ってきた時から感じるこいつの気配もタダ者じゃねぇ。」


そうこう言っている間に気配はどんどん霧の門へ近づいている。


『どうやら、迷わずここを目指しているようだな。』


秋水「じゃあこいつがどれだけの腕前か試してみたらいいんじゃね?」


ネブラ「試す? どーやって試すんだぁ?」


秋水「なぁネブラ、お前って霧の精霊なんだろ? さっきみたいに霧になれるか?」


ネブラ「そりゃあ、おめえも一緒にってことか?」


『それは厳しいんじゃないか? それは精霊着装より高度な技だ。』


ネブラ「いや、出来ると思うぜ?」


『なに?』


ネブラ「もっとも、秋水が俺のことを完全に認めて受け入れていればの話だがな。」


秋水「じゃあ、お前は俺と契約していて、俺が受け入れてないとでも?」


ネブラ「いや? 言われなくてもわかってるぜぇ! 試しにやるぞ! お前の体を自由に動かす許可をくれ!」


秋水「おう、やりやがれ!」


秋水は全てをネブラに託した。


すると体が宙に浮いたような感覚になった、もう地に足はついていない、というか、自分の足が見えない。


秋水「うぉ! どうなってんだ!?」


ネブラ「お前はいま霧になってんだ、行きたいと思ったとこに瞬時に移動できるし、お前は『偏在』することができる。」


秋水「偏在? どういうことだ?」


ネブラ「つまり、さっきお前を襲ったときみたいに、多方向から同時に攻撃が出来るってことだ!」


秋水「つまり分身か!?」


ネブラ「簡単に言うとそんなとこだ。」


そこで守護者が口を開く。


『しかし、なぜ契約してすぐにそこまで高度な技を使えるんだ?』


『精霊開放は精霊着装が使えるほどの使い手でも体得するのはそう容易ではない。』


秋水「精霊開放?」


『そうだ、精霊開放は人と契約している状態で、完全に精霊をこの世界に顕現させる技、例えば精霊着装が、魂の共鳴が全開なら、この技は言わば超全開なんだぜ?』


秋水「お、おう、よくわからんが。」


『つまり、精霊着装は、契約した精霊を纏う形で、この世界に存在するお前と言う人間に精霊の力を行使させることが出来る。』


『それに対し精霊開放は精霊着装のように纏うのではなく、文字通り精霊をこの世に開放する、その際お前と言う人間も一時的に精霊という存在に『なる』んだ。』


『本来、自分の住処でしか存在できない精霊を、どこでも契約者を通じて『存在』し、力を行使出来るということだ。』


秋水「で、なんでそんなことが出来るの?」


ネブラ「つまり、俺もお前の腕を肌で感じて、認めてるんだよ、肌ないけど。」


秋水「しょうもねえ。 まぁ、ただの友達よりかは、一度実力を交えてるだけでわかるものもあるってことかぁ?」


ネブラ「しょうもねえ言うな。 つまりそういうこった、ただの友達のままで精霊開放は愚か、精霊着装すら千年経っても出来ねえよ! 余程プライドのねぇ精霊と契約者のコンビじゃない限りな!」


『ふーん、まぁそれくらい出来てもらわないと、この世界を救うなんて到底無理か。』


ネブラ「つまりそういうことだな。 で? 霧になれたけど、どうすんの?」


秋水「よぉし、じゃあ俺が考えた作戦を披露する!」


無人の作戦会議がはじまった。


~同日・GMSG~


守武「はぁぁぁあっくしょおぉん!!!」


真癒「やだぁ・・・・守武汚い・・・・。」


尚矢「風邪かぁ?」


優菜「きっと誰かさんが守武さんのこと噂してるんですよぉ~。」


オプス「うむぅ、どこかで俺と守武の事を間接的に噂している気がする。」


守武「うんん・・・・なんかものすごく馬鹿にされた気がした・・・・。」


討魔「貴様が馬鹿なのは事実ではないか。」


剣徒「なにもそこまで言わなくても・・・・まぁ間違ってはいませんけど・・・・。」


夜雲「・・・・馬鹿。」


守武&オプス「ひでぇ・・・・。」


相変わらずの7人であった。


いい感じに進んでますよ~!


更新率前よりはマシになっている・・・・・はず!!!


んでは、おやすみなさーい。

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