第10話 霧の森に押し寄せる影
??「ふむ、やはり文献や歴史の闇に隠された門を探し当てるのも一つの手ではあるが、やはり自分で世界を回るのが一番のようだ。」
ここは世界の果てにある霧の森。
彼こそ、この世界の人々がまだ見ぬ門を追って世界中を飛び回り、長い歴史に隠された人類未踏の4門を発見した張本人であった。
そして彼はついに世界の果てにあるとされる霧の森、ネーベルヴァルドへやってきた。
世界の果てにあるというこの霧の森周辺で、門が見つかったという情報は、この世界の長い長い歴史上、無い。
しかし、だからこその霧の森ではないだろうかと思い、まずは世界中を飛び回り、霧の森に関しての情報や噂を手に入れた。
その集めた情報を総合的に照らし合わせて、何通りかのアタリをつけて探したところ、第8通り目の予測位置にて、ついに霧の森を発見したのであった。
彼はこの世界に『霧』というものが存在し、霧の精霊ネブラというものも存在し、ここに霧の森がある、つまり、霧の門の存在は至極道理であると確信していた。
この世界における全ての理にはそれを司る精霊が存在し、その存在をこの世界に証明し、維持するために門が存在し、門を守護する者がいる。
誰が創った世界なのかは知ったことではないが、自分は与えられた任務を遂行するまでである。
彼は深い霧の森に足を踏み入れた。
~同日同時刻、霧の門~
秋水はネブラと契約し、『秋水』と三人(?)で話しているところだった、この世界のことをもっと深く知りたいと秋水が言ったからだ。
秋水「なるほどねぇ~、つまりこの世界に異世界から来たのは、千年以上前にそのゲートスキル継承者になった人以来ってことかぁ・・・・。」
『最近のことはよくしんらんが、俺が覚えているのはそれが最後だな・・・・ん?』
『秋水』はなにかを感じたようだ、それはネブラと契約した秋水も同じであった。
秋水「なんか、ヤバそうな奴がこの土地に迷い込んだって感じがする。」
『どうやらそうみたいだな、しかしここを見つけるにはかなり時間がかかると思うぜ?』
秋水「問題はこいつが意図としてこの森に足を踏み入れたのか、はたまた、ただ単に迷い込んだのかってことだな。」
『このレベルの使い手はこの世界にそうそういねぇ、確実に前者だろうねぇ。』
秋水「つまり、いずれこいつはここを発見するってことか、つまり世紀の大発見ってやつだな!」
『穏やかな言い方をすればな、お前、さっき話したこと覚えてるか?』
秋水「ん? さっきってどれよ、いっぱい聞きすぎてもうなにがなんだか!」
そして秋水がこの世界に来て、初めに頼まれた事の本題に入る。
『やっぱりな、初めに話しただろう、この世界に影が押し寄せていると。』
なぁんかタイトル長くなった?気がするw
まぁ、作品のタイトルがすでに長いからいいかw
最近書けるときに書いてます、更新率あげていきますー!