表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~時空の章~
61/102

第5話 霧の門

辺りはかなり暗くなっていた、しかし月明かりと星の明かりで辺りはかなり明るく、霧もほぼ完全に晴れている。


振り返れば一際巨大な大木と、静かな湖面に映る星や月があり、とても幻想的な光景がそこには存在する。


秋水「あぁ・・・・こんな光景見るとほんとに異世界って感じするなぁ・・・・この世界にも月みたいな衛星があるってことか。」


そこで秋水はあることに気づく。


秋水「ってことはやっぱりこの世界も宇宙に存在する地球とは別の惑星ってことか? でもあのじいさんはどう見ても同じ人間だったし・・・・あでもじいさんの先祖は日本人か。」


そうなるとこの世界のほかの住人はエイリアン見たいな奴らってことか?などと考えながら秋水は湖に沿って、大木の対岸にあると思われる巨大な門を目指していた。


半分ほど来たと思われる辺りで何かに見られているような気配を感じ始めた。


秋水「ん? なんかさっきからいけないものに見られている気がする。 どうやら、俺を快く思っている奴らでは無さそうだな。」


気配は確実に近づいていた、秋水は腰の刀に手を掛ける、居合の勝負は一瞬だ、敵が飛び込んで来た瞬間に敵の空いている場所に刀を一瞬だけ抜く。


敵はどうやらこの世界に来た時に襲ってきた狼チックな魔獣らしい、姿を隠す気は無く、目の前に立ちふさがった。


グルルルゥとありがちな鳴き声をあげ、どうやら威嚇しているつもりのようだ。


しかし刀に手を掛けた秋水はこの世界に来た時の丸腰の秋水とは違う。


刀に手を掛けている時は秋水が最も集中している時で、視界も良好、敵は確実に見えている。


ただ、狼など日本で戦う機会すらなかった、街で狼と真剣で切り合ったりしたら速攻お縄である。


その点、秋水はこの世界でさらに新たな境地を目指せると身震いするほどだった。


まずは初戦突破である。


敵が人であろうが狼であろうが魔物であろうが敵意を見せ、自分を殺さんとする者はぶった切るまでである。


3分ほど沈黙が続いたあと、狼チックな魔物が痺れを切らしたのか、恐ろしいスピードで距離を詰めてくる。


この速度には驚いた、さすがは異世界、野生の魔物、ロケットスタートどころではない、動いたと思ったときにはすでに飛び掛ってきた魔物の腹が目の前にあった。


しかし、この時の秋水は冷静に魔物を考察するほどの余裕があった。


目の前で飛び掛ってきた魔物の腹に狙いを着け、すれ違いざまに刀を少しだけ動かした。


刀が柄から出る時間と柄に戻る時間はほぼ同時である、だから傍から見れば刀を少しだけ動かしたようにしか見えない。


すれ違い、振り向いた時には胴から真っ二つになった魔物が転がっていた。


秋水「狙った相手が悪かったな、初めに会った時なら勝てただろうけど、運の尽きってやつだ。」


魔物の胴からは切られてすぐには体が別れず血すらでないほど瞬時にして切り裂かれていた。


初戦突破で一人勝手にカッコつける秋水はまた門の方へと歩き始めた。


歩き始めてかなりの時間が経つので、もう門まではそれほど遠くはないはずだ。


秋水「いやぁ・・・・歩くのは大丈夫だが、こんな夜中に歩くとさすがに寒いな・・・・。」


そんなことをぶつぶつ言いながら歩いていると、目の前に突如巨大な門が現れた。


秋水「うぉ!? 暗くて見えにくけどこんな近くまで来てたのか・・・・。」


秋水「しっかし・・・・本当にでけえ門だなぁ・・・・。 でも、こっからどうすればいいんだ?」


秋水が門の手前まで来た時に、門はまるで秋水を待っていたかのように静かに開いた。


秋水「自動扉かよ・・・・まぁ、じっとしてても仕方ない、中を調べてみるか!」


そう言って秋水は門の中へ足を踏み入れた。


~此処は霧の門~


~門に封印されしは霧の森の支配者~


~足を踏み入れし者は支配者に選ばれし者のみ~


~さぁ今宵も新たな冒険の始まりである~


お疲れ様です剣狐です。


最近よく誤字脱字を指摘してくれる方がいて助かりますw


みなさんもよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ