第12話 唸り
GSMGに戻った7人は教官殿にクエストに行ったところ、掟の修道女に襲われ、トロヴァドゥロスにも襲われ、ジンに助けられることになったことを話した。
教官殿「うむ、お前たちはいつも何かしらトラブルの渦中にいるな。」
尚矢「え? それだけですかい?」
守武「もっと心配してくれてもいいのに・・・・。」
教官殿「ジンから既に大まかに報告は受けているからな。」
剣徒「え? 教官殿はジンさんと親しい仲なんですか?」
守武「ま・・・・まさか!!!」
教官殿「しょうもないことを考えるな守武、ジンはつい最近 中級三隊 第四階級 ドミニオンズの第4位として就任した異例の男だ、まぁ、ジンがGSMGに加入する前から顔見知りだがな。」
「「「「「「「ええぇぇぇ!!!!!」」」」」」」
教官殿「もうそろそろそれも飽きてきたぞ、お前達・・・・。」
尚矢「でもなんでジンはんは教えてくれへんかったんやろ?」
教官殿「そんなことどうでもいいからじゃないか? 奴は就任したにも関わらずGSMGにいたことなど就任式以来無いからな。」
教官殿「まぁ、ドミニオンズのメンバーでGSMGに常駐しているのは私くらいだがな・・・・。」
その意味深な発言に7人はきっと他のメンバーもジンさんくらい楽観的で適当な人なのだと確信したが声には出さなかった。
教官殿「まぁ、大事な事の報告は一応送ってくるからまぁいいが、私からの連絡には大抵返事をよこさない。」
それから教官殿は一人ブツブツとメンバーの愚痴を言い始めたので7人は小声で失礼しましたーと言って部屋を退出した。
退出して扉を閉める際、教官殿はまだ愚痴を漏らしていた。
7人はこのあとどうするかをぐだぐだ話しながら体の疲れを癒すために男女共同館に向かって歩き始めた。
~その頃、アルモニア=プロドティス~
??「戻ったか麗しきマダム・・・・。」
掟の修道女「申し訳ありません盟主様・・・・私が油断したばっかりに・・・・、それとご報告がございます。」
??「よい、私は全てを見ていた。 彼もいつかここを抜け出そうと考えているのも全てわかっていたよ、彼とマダムの実力は圧倒的に違いすぎる、落ち込むことはない、次の任務につくとよい。」
掟の修道女「はっ、ありがたき幸せ。 それでは。」
??「フフフ、彼もまた、時代の唸りに身を任せんとする者の一人かな・・・・。 またいつか出会おうではないか、我が親友・・・・『大拳聖』・・・・。」
??「それはさておき、裁きの方天戟よ、隠されし新たな門は発見出来そうかな・・・?」
裁きの方天戟「その字名で呼ぶのはおやめ下さい盟主、私の事はスワロウと名で呼んでくだされば結構です。 門のほうは相方がいま世界中を文字通り飛び回って探しております。」
??「ただ飛び回っているだけでは見つけられぬものもある・・・・。」
裁きの方天戟「残りの禁門はいままで見つけてきた実際の文献にヒントがあるようなやわな門ではありません、それこそ、見つければ世界を揺るがす正真正銘の禁門です、もうしばし、吉報をお待ちください。」
??「フフフ、いままでの門をやわと言うかね・・・・さすが、名だけの柱師ではないな。」
裁きの方天戟「フフ、いくら柱師といっても第六柱や異能の第七柱と一緒にしないでください、本当の柱師は我々堕天使上位伍柱ですからね。」
??「それは最もだな。 修道女や自称吟遊詩人は実力的にまだまだだ。 いまはまだ、伍柱以下の柱師の育成に専念してくれるとありがたいが、教育者であり親友に逃げられてしまったよ。」
そう言って低い声で笑う。
裁きの方天戟「フフ、ユーモアのあるお方です、盟主は。」
??「ところで、吟遊詩人の言っていた次の重月の日とはなんなのかな・・・・組織としてはなにをしようというわけでもないが、あちらを混乱させでもしているのかな?」
裁きの方天戟「さぁ、それはわかりませんよ、彼は占い等もたしなんでいるし、彼には次にやってくる重月の日になにかが見えているのかもしれません。」
??「ほう、それは楽しみだ。 では私はここで吉報を待つこととしよう・・・・。」
~祭礼の章 終~
お久しぶりです剣狐です。 そしてあけましておめでとうございます。
え~皆様、気づけば年も明け、今年もどうぞ剣狐とGATEをよろしくお願いします。
えー、今年(?)の抱負はですね、最低でももう一章書きます。
需要があるかはわかりませんが、書き始めた以上何年かかろうとも完結させますのでご心配なさらず、みなさんは3ヶ月に一回くらい覗きに来てあーまだ更新してねーなあのクソやろーくらいでいいので、よろしくです。
ではでは、世界が唸る章末、12話をお楽しみください!