第8話 休息。
もう夜は明けていた。
そこらじゅうに残された矢の破片や無力化された人形やらを8人は片付けていた。
もし村人が朝村を出た時に矢や道化師の形をした人形が転がっていたら何事かと騒ぎになりそうだからである。
尚矢「しかし、なんでわいらの攻撃じゃ倒されへんかったんや?」
ジン「わからん、あいつらは元々特異な力を集めるのが好きないかれた連中だったからな。」
守武「あいつあの人形に変なスキル掛けてたよ。 だから物理的に切られたり打たれたりじゃ倒れないんだよ。」
ジン「そうだ、なんで兄ちゃんあんな技使えたんだ? ありゃあ・・・・色々とすげえ技だぜ?」
守武「ああ、あれはたまたまオプスがやろうぜって言うから言うとおりにやったら出来たっていうかなんていうか・・・・。」
ジン「かあぁぁ~! ありえねえ奴だなぁ! 普通なら20年以上修行して習得するような技だぜ!?」
尚矢「で? 守武はどうやってあの人形を無力化したん?」
それを尚矢が言ったところでジンが制止する。
ジン「まぁまぁ! とりあえず寝ようや! 今日は疲れてるだろ?」
確かに、考えても見れば昨日の夜中から朝まで戦い通しだった。
なんだかんだ狼を埋める作業などにかなりの時間を費やしてしまったし、さらにその後廃棄する物が増えた。
この時点で7人はかなり自分たちが疲労していることに気付いた。
尚矢「あぁ、確かに気づけば朝やしなぁ・・・・めっちゃ疲れたわ・・・・。」
真癒「ほんとね、話はゆっくり休んだ後にしましょうか・・・・。」
村の前の後片付けを済ませた8人はジンの家で朝食を取り、借りている小屋に帰り寝た。
ジンも色々考えることがあったが、気付けばベッドで意識が飛んでいた。
何時間たっただろうか・・・・。
初めに目覚めたのはジンだった。
窓の外はオレンジ色の空が広がっている。
ジン「なんだかんだ夕方まで寝ちまったか・・・・。 こりゃしばらく生活スタイル戻す日々が始まりそうだ・・・・。」
そんな独り言をいいながらジンは外に出た。
夕方の少し生暖かい風が心地よい。
あの7人はまだ寝ているだろうか?
そんことを考えながら7人の寝ている小屋に向かう。
小屋の前まで来るとなかから話し声が聞こえてきた。
ジンはノックをして扉を開ける、すると尚矢と剣徒が起きていた。
尚矢「おー! ジンはん! おはよーさん! よう眠れたかぁ~?」
ジン「ああ、気付いたら夕方だった、久しぶりにあんな激しい運動をしたからな!」
剣徒「気って結構精神力使うものなんですか?」
ジン「ああ、初めの頃は石ころを浮かすだけで意識が飛びそうになるぞ。」
尚矢「そんなに激しいんかいな! ジンはんの精神力がか弱すぎるってことちゃうよな?笑」
ジン「そんなことあるか! 多分結構あるはずだ! どちらにしろ修行の成果あってかなり上限も増えているしな。」
尚矢「つまり強靭な精神を持ったってことやねんな!」
ジン「まぁそんなとこだ。」
そんな話をしていると他のメンバーも起きてきた。
真癒「あら・・・・みんな起きてたの・・・・ふぁぁぁあああ・・・・おはよー。」
優菜「あ、ジンさんおはよーですー・・・・よく眠れました?」
ジン「ああ、おかげですっかり眠気が覚めた!」
討魔「んんっ・・・・ああ、みんなも起きてたのか、おはよう。」
夜雲は眠そうに目をこすっている。
守武だけが、死んでいるように眠っている。
剣徒「守武さーん! 起きてくださいー!」
しかし起きる気配はない。
討魔「返事がない、ただのしかばねのようだな。」
尚矢「お前・・・・地味にドラ〇エやり込んでたクチやなぁ・・・・。」
ジン「ん? ドラクエってなんだ?」
尚矢「ちょっ! ジンさん言わないでっ!」
ジン「なんだぁ? よくわからんが・・・・まぁ守武君はまだ寝かしてやろう。 あの技は壮絶な量の精神力を使うだろうしな・・・・。」
討魔「そう、それだ。 なぜ俺たちには無力化できず守武には無力化できた?」
ジン「それはな、あいつが使ったある技が影響してる。」
剣徒「技?」
ジン「ああ、その技の名前はな・・・・。」
~『精霊着装』~
とりあえず書いてます♪
進みまくりましょう!
皆さんいつも読みにきていただきありがとうございます!
これからももっともっと面白い話を投稿していくのでよろしくお願いします!